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episode5 ページ5

御幸






デーゲームを終え、帰路につく頃には、雨が降り始めていた




雨が、車のフロントを叩きつける






御「……ん?」





いつもと違う道でもと思い、住宅街に入った時



とある家の前で泣き喚く子どもと、傍に倒れている母親らしき人が見えた






御「どうした?!」





慌てて車から降り、子どもに近づく





「ママが!ママがぁ!」




ただただ、泣き叫ぶ男の子



その小さな顔には、無数の痣がある






御「この人、ママなんだね?」


「そう!ママを助けて!」






倒れている女性を抱き上げる





御「ッ!……嘘だろ」




俺の腕の中でぐったりとしてるその人には、見覚えがあった




ずっと、忘れられないやつ




雨に打たれてびしょ濡れ




なのに、熱すぎるくらい熱を持った体






翔「ねぇ!ママどうなっちゃうの?!」





俺を見るその瞳




その顔立ちに一瞬、思考回路が止まるけど



今はそんなことしてる場合じゃない





御「とりあえず、車乗って」




ぐったりしてるあいつを横抱きにして、男の子と一緒に車に乗せる




御「ママ、いつからお熱あるの?」



翔「朝から…」



御「そっか…とりあえず俺の家行くけど、いい?」



翔「うん……ぱぱのとこ帰りたくない」






助手席で、きゅっと小さな拳を握りしめたその子





いろいろ聞きてえことはあるけど…









御「まぁ、後でいいや」

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ゆかり(プロフ) - 凄い感動しました!続き待ってます (2020年3月11日 12時) (レス) id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:玲海 | 作成日時:2020年2月24日 13時

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