検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:43,255 hit

episode13 ページ13

御「……え?」



東京選抜から帰ってきた一也が、私を見て固まる



その原因は私の腰にしがみついてる




琴「Aせんぱ〜い」




こいつ…




『ちょ、琴羽…歩きにくい』


琴「だって私もう帰んなきゃいけないんですよ?」


「もうA先輩に会えないんですよ?」


『いや明日もあるじゃん!』




グズる琴羽を無理やり剥がして帰らせる




琴「Aせんぱ〜い!また明日です!」


『はいはい、気をつけてね〜』




御「え、どうしたのあいつ」


『誰かさんに振られたらしくてね』


御「……スミマセン」


『ま、いいや…で?どうだった?』


御「すげーやつばっか」





心から楽しそうに笑った一也




『そりゃ良かったね、また明日もがんばって来て』



御「おう、チームのことよろしくな」





そうやって話しながら食堂に向かう




途中、自主練に向かうみんなに会って質問攻めの一也を放置して素振りに行く






風を切るバットの唸りが心に響く





御「相変わらずいい振りしてんなぁ」


『あ、一也』




バットを肩に抱えた一也



『質問攻めは?』


御「振り切った笑」




そうして、私の隣でバットを振り始めた一也






御「なぁ、A」


『ん?』




一也に名前を呼ばれ、素振りをしながら返事をする





御「好きだよ」



『……へ?』





突然のことに、思わず体制が崩れる





『なに?!急になに?!』




御「いや?言いたくなった、それだけ」





ぽかると固まる私を他所に、バットを振り続ける一也をぼーっと眺める









『ばか…』




御「なんだよ、照れてんの?今さら」



『……うっさい』

episode14→←episode12



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (56 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
92人がお気に入り
設定タグ:ダイヤのA , 御幸一也
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:玲海 | 作成日時:2020年2月13日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。