夏の続き

episode22 ページ22

御幸




湊月が帰り、再び2人きりの空間






湊月に全てを聞き、申し訳ない気持ちでいっぱいになる





気づいてやれなくてごめん





何も知らなくてごめん





謝りたいことはいっぱいあるけど





絶対おまえなら、そんなに謝んなって怒るだろうから








御「頑張ったな、A」






その小さな体で




かわいい後輩を、精一杯守ったんだよな





その心を、いっぱい傷つけたんだよな




それでも、笑ってたんだよな







御「ありがとう」






別れる道を選んでも




どれだけ関係が崩れても







【御幸を天才捕手にすること……それだけだよ】






その覚悟だけは曲げずにいてくれて






変わらず俺を想っててくれて、ありがとう







御「大好きだよ、A」




「すっげぇ好き」







目が覚めたら、まず俺を頼んなかったことを怒らせて？





Aの気持ちをも無下にしてでも、怒らせてよ





そして、1人でも頑張ったことをいっぱい褒めてやる







そしたら最後にさ









御「また…告白するからさ」









俺にはおまえが必要ですって






何回でも言ってやるから






笑ってくれよ？






『はい』以外受け付けねぇからな？









御「行こうな…甲子園」








天才捕手は




その隣にいてくれる天才マネージャーがいなきゃ成り立たない





おまえがいなきゃ、夢の先がみれない








御「だから今はいっぱい寝ろ」



「ちゃんとここにいるから」









ずっと、おまえの隣にいるから

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