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「…ん？」
掃除を済ませてリビングソファで読書をしているとコトッと小さな物音が聞こえてきた。まだジョバァーナさんが戻ってくるような時間ではないはずだけど…ドアを開けるのは怖いためそっとドアスコープから覗いてみたけれど何もなかった。まぁ、このアパルトメントには他の住民もいるのでさして気にすることじゃあないだろう
「物音がした時に確認しようと外に出たりしないで下さいね？買い物も僕が行きますのでしばらくは外出を控えてください」
「そんな大袈裟な…」
何気ない会話のなかで最近物音がする話をしてみるとあまりにも深刻な色を見せる彼。つい突っ込んでしまったけれどそんな私の言葉も聞こえていないようだった。やっと買い物に出ることが出来るくらいに足が回復して、一人で家事をほとんど完結させることが出来るようになったのにまた振り出しに戻った気分だ
「A…例えば貴女がなにか事件に巻き込まれても僕は正式には警察に相談も出来ないんです」
正式にという部分が妙に強調された気がするけれど、きっとブチャラティさんに裏から手を回すことは検討するということだろう。確かに身元を証明することが出来ない私を公的機関で探すことは出来ないから人一倍気を遣わなきゃあならないということには納得がいったのでそっと首を縦に降った
「じゃあ、申し訳ないですがまたリスト生活にしばらく戻りますね…」
「いえ、僕は貴女が頼ってくれた方が嬉しいので」
嬉しい、とは…？ジョバァーナさんはシッターかなにかなのだろうか…慈善家…？と訳のわからないことを考え始めてしまう程度には頭が混乱する台詞を残して彼は出掛けていった。呆けている暇はない、家事を始めよう
*
「A、お守りです」
「え？」
食後に突然立ち上がった彼に視線を向けているとそのまま前を向いていて下さい、だなんて言われて大人しく言うことを聞いていると突然首にひんやりとした感覚がした。どうしたんだろう、首もとを見れば馬蹄モチーフのシンプルなネックレスが見えた
「ジョバァーナさん、えっと…これは…」
「馬蹄は魔除けの意味があるんです。いつも頑張ってくれているお礼です」
「えっ！？そ、そんな！私、居候ですしむしろ私がお礼をしなくてはいけないのに、」
「こういう時はありがとうと言って頂けた方が嬉しいんですが？」
「でも…」
*
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明音(プロフ) - この作品からジョルノに落ちてしまいました。夢主との発展途上な関係性やジョルノの距離を詰めてくる感じが好きでたまらないです。続きをどうしても待ち望んでしまいます…。 (2022年6月4日 3時) (
レス) id: c2eb8002db (このIDを非表示/違反報告)
ぴーぬ(プロフ) - Curomaさん» 初めまして、好きと言っていただけて嬉しいです。コメントありがとうございます！ (2021年9月30日 17時) (レス) id: 7530be3057 (このIDを非表示/違反報告)
Curoma(プロフ) - 話の展開とか、めちゃくちゃ大好きです‼頑張ってくださいッ！！ (2021年9月30日 6時) (レス) id: da0389b6c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴーぬ | 作成日時：2021年8月24日 22時
