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「ニコニコしていたのは、正直愛想笑いというかミスタさんは早口すぎて所々聞き取れていなかったんです…」
「…はぁ、彼はずいぶんと情熱的に貴女を口説いていたんですよ」
深いため息をついて、それで？と続きを促されたので話を続ける
「ぼーっとしてたのは…ふふっ、」
「何が可笑しいんですか？」
「いえ、ごめんなさい思い出し笑いです。人の名前をからかうのは良くないって分かってるんですがミスタさんって英語で呼ばれるときに「ミスターミスタ」って呼ばれるのかなって…下らないことを考えてました」
ミスタさんごめんなさい。でも面白くって小さい笑いがなかなかおさまらない。一頻り笑い終えてふとジョバァーナさんの方を向くと、彼は私から目をそらすようにして俯いていた
「ジョバァーナさん…？どこか、具合でも…」
「いえ、大丈夫です。気にしないで下さい」
「そうですか…？もう、戻りましょうか」
ベンチから立ち上がろうとした腕が捕まって、また座り直される。すみません、と小さな謝罪が聞こえたきり彼は動く様子をみせない。なんだか声がかけづらくてどうすればいいのか分からないまま捕まれたままの腕をぼぉっと眺めているとおもむろに彼が立ち上がった
「…僕は自分が思っていた以上に子供っぽいみたいだ」
「え？」
ため息混じりの早口でイタリア語で独り言を言われてしまえば聞き取ることが出来なかった。先程のミスタさんといい、言語の壁が厚すぎる。ジョバァーナさんはいつもは気遣ってくれているのかゆっくりはっきりと、もしくは日本語を使ってくれるので彼の言葉を上手く聞き取れなかったのは初めてかもしれない
「帰りましょうか」
「は、はい…」
賑やかだったはずの街並みが突然音を失ったかのように静かになっていた。その日の帰り道はなんだか気まずい空気が流れているような気がしたけれど不思議と繋がれたままの手を離す気持ちにはなれなくて、彼もそのままにして歩いていたのでただただゆっくりと後ろをついていくことしかできなかった。ジョバァーナさんの手は相変わらず熱いくらいで、顔と頬の火照りをどう冷ませばいいのか対処法を必死に考えることで気持ちを誤魔化した
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明音(プロフ) - この作品からジョルノに落ちてしまいました。夢主との発展途上な関係性やジョルノの距離を詰めてくる感じが好きでたまらないです。続きをどうしても待ち望んでしまいます…。 (2022年6月4日 3時) (
レス) id: c2eb8002db (このIDを非表示/違反報告)
ぴーぬ(プロフ) - Curomaさん» 初めまして、好きと言っていただけて嬉しいです。コメントありがとうございます！ (2021年9月30日 17時) (レス) id: 7530be3057 (このIDを非表示/違反報告)
Curoma(プロフ) - 話の展開とか、めちゃくちゃ大好きです‼頑張ってくださいッ！！ (2021年9月30日 6時) (レス) id: da0389b6c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴーぬ | 作成日時：2021年8月24日 22時
