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ずるずると引きずられていくミスタ？さん…不思議な人だったな。ミスタさんって英語で呼ぶときはミスターミスタになるんだろうか、なんて下らないことを考えていると突然口のなかにチョコレートの味が広がった
「んっ、」
「僕と一緒にいるのに、なにを考えていたんですか？」
ムスッという効果音がぴったりと似合う顔をしてスプーンを持ったジョバァーナさんはそのまま私のジェラートも掬っていってしまった
「あっ…むっ、」
「なんだか子猫に餌付けしている気分だ」
なにか言おうと口を開ければスプーンを放り込まれ、咀嚼している間に彼は私のコーンからジェラートを奪っての繰り返し。もう、一体彼は何がしたいというんだ
「すみません、悪ふざけしすぎましたね。そんなに怒らないで下さい」
「…溶けちゃうんで、早く食べましょう」
よくよく考えれば一つのスプーンを使いあっていたことに気づいてしまってそれからは彼の顔を上手くみることが出来なかった。ジョバァーナさんはなぜ突然こんなに甘い空気を纏うようになったのだろうか。ジェラートよりもひょっとすると甘いかもしれない空気から逃げ出したくなったけれどこんなに美味しいものをササっと食べてしまうのももったいない。雰囲気を払拭したくて出した声は思ってた以上に不機嫌な色を含んでしまっていて出したあとで後悔していると自分の分を食べ終えたジョバァーナさんが静かに話し始めた
「…貴女がミスタと楽しそうにしているからですよ」
「ミスタ、さん？」
「あんなにニコニコしながら話をしていたのに彼がいなくなったらぼーっとして…一目惚れでもしたんですか？」
なるほど、それで彼が不機嫌になる理由は想像しようとすればかなり自惚れた解答しか導かれなかったので恐れ多いことは考えないことにする。けれど、確かに私の行動はそう取られてもおかしくなかったかもしれない
「あの、」
「なんですか、ミスタを追い出したから怒ってるんでしょう？」
「いえ…それは全て勘違いと言いますか…なんというか」
勘違い、とおうむ返しをするジョバァーナさんの目を見てしっかりと言葉を続ける
*
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明音(プロフ) - この作品からジョルノに落ちてしまいました。夢主との発展途上な関係性やジョルノの距離を詰めてくる感じが好きでたまらないです。続きをどうしても待ち望んでしまいます…。 (2022年6月4日 3時) (
レス) id: c2eb8002db (このIDを非表示/違反報告)
ぴーぬ(プロフ) - Curomaさん» 初めまして、好きと言っていただけて嬉しいです。コメントありがとうございます！ (2021年9月30日 17時) (レス) id: 7530be3057 (このIDを非表示/違反報告)
Curoma(プロフ) - 話の展開とか、めちゃくちゃ大好きです‼頑張ってくださいッ！！ (2021年9月30日 6時) (レス) id: da0389b6c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴーぬ | 作成日時：2021年8月24日 22時
