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拳銃ってドアチェーンを破壊できそうな気がするけれどどうなんだろう…いや、そんなピンポイントにこの部屋を狙うだなんてあり得ないと思いたい。思考がぐるぐると回っている間もなにやら外は騒がしいままでどうすればいいのかわからないままソファの隅に身を落ち着かせる
「ひっ…」
また、発砲音が聞こえた。咄嗟に身を守るように縮こまってみるけれど一度顔を出した恐怖心はなかなか消えない。先ほどよりも近くで聞こえた気がした。まさか近づいてきているわけじゃない、よね…？ぞくりと悪寒が走るのに気づいて、ソファの影に隠れる。何の意味もないことは重々承知だけれど物陰にひっそりと隠れると少しだけ気持ちが落ち着くような、落ち着かないような。対処法が見つからないのでとにかく、早く音が止むように祈りながら耳を塞いでやり過ごそうとする。
どんなに耳を塞ごうとも時折銃声は聞こえてきて、聞こえる度に心臓が止まりそうな心地がする。ジョバァーナさんと私だけの世界だったらこの上なく平和なのに彼がいなくなっただけで突然知らない世界に放り出されたような感覚に陥る。いや、これは彼がいるいないに関わらずに起こる事象だということは百も承知だけれど、こんな物騒な土地なんだと思ってもみなかった。たしかに私がここに来た切っ掛けだって銃で撃たれたからだし、治安は良くないのだろう。このまま何事もなく朝がくるといいなと強く念じながらひたすらに身を隠していた
どのくらいそうしていたのか、体感では何時間もそうしていた気がするし実は数分だったのかもしれない。時計なんて見ていなかったから実際の時間はわからないけれど、不意にガチャガチャと鍵を開ける音が聞こえてきて短く悲鳴をあげる。
「Aさん？ジョルノです。開けてください」
「…っ、じょばーな、さん」
慌てて玄関に駆け込むとチェーンに阻まれて困り顔の彼と目があった。ドア越しに見えた風景から察するに早朝のようだ。出張の帰りにこんなに早く戻る彼は珍しかった。
「すみません、昨日この辺で騒ぎがあったと聞いて…早く切り上げることが出来たので戻ってきたのですがチェーンのことを忘れていました。起こしてしまいましたか？」
「…いいえっ、おかえりなさい」
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明音(プロフ) - この作品からジョルノに落ちてしまいました。夢主との発展途上な関係性やジョルノの距離を詰めてくる感じが好きでたまらないです。続きをどうしても待ち望んでしまいます…。 (2022年6月4日 3時) (
レス) id: c2eb8002db (このIDを非表示/違反報告)
ぴーぬ(プロフ) - Curomaさん» 初めまして、好きと言っていただけて嬉しいです。コメントありがとうございます！ (2021年9月30日 17時) (レス) id: 7530be3057 (このIDを非表示/違反報告)
Curoma(プロフ) - 話の展開とか、めちゃくちゃ大好きです‼頑張ってくださいッ！！ (2021年9月30日 6時) (レス) id: da0389b6c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴーぬ | 作成日時：2021年8月24日 22時
