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「ブチャラティから連絡が来ました。今日話に来るそうです。僕も仕事は休みなので一緒に話を聞いてもいいですか？」
「もちろんです、むしろお疲れのところ付き合って頂いてすみません…」
朝食を共にしながらふと思い出した何でもないことのように言うのはきっと彼の優しさだろう。せっかくのお休みにまで付き合ってもらうのは忍びないけれど正直一人で聞く勇気はこれっぽっちもなくて言葉に甘えてしまう。
「いえ、これは僕のワガママです。それに、貴女の口からちゃんとした事の仔細全てを聞けるとは思わなくて」
「…それは心外です」
「強がってたいしたことじゃあないという風に言いそうじゃないですか」
さらりと言ってのける彼に悪気は無さそうなところがなんとも反論しがたい。言葉に詰まった私を見て勝利を確信したのだろうジョバァーナさんは笑顔のまま私の分もまとめて食器をシンクに下げにいった。
「まって、私が洗いますから」
「たまにはいいじゃあないですか。暇なんです」
たしかにたいした枚数ではないけれど居候の身で家主にそんなことをさせるのは気が引けてしまってわたわたとする私に「じゃあ代わりに食後のコーヒーをお願いします」と指示を出す彼はきっと将来有望な上司になりそうだ
「怖くないですか？」
「…うーん、ほとんど自分の中では確信に近いものを得ているのでどちらかと言うと答え合わせをする感覚に近いというか…」
コーヒーを飲みながらテーブルを囲って言外にブチャラティさんの話を聞くこと、と含まれていることにすぐ気づいて返答するとなんだか納得の行かない表情をしていたジョバァーナさんがまた口を開いた
「貴女がそう言うならいいですが…僕もブチャラティも味方ですからね、それは忘れないで下さい」
こくりうなづいて見せるとやっと満足したような顔を見せてくれてホッとする。彼のスイッチが未だによくわからない。
*
「結論から言おう。日本の戸籍まで調べを進めたが君の言う住所に住むAAという女性の存在を裏付けるものが見つからなかった」
「そう…ですか」
予想通りの答えだった。そして、たしかにジョバァーナさんの言うとおり私はたいしたことじゃあないと言う風に受け答えしてしまった。これじゃあ強がりという彼の言葉を否定できない
「ブチャラティ、同姓同名も見つからなかったのですか？」
*
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明音(プロフ) - この作品からジョルノに落ちてしまいました。夢主との発展途上な関係性やジョルノの距離を詰めてくる感じが好きでたまらないです。続きをどうしても待ち望んでしまいます…。 (2022年6月4日 3時) (
レス) id: c2eb8002db (このIDを非表示/違反報告)
ぴーぬ(プロフ) - Curomaさん» 初めまして、好きと言っていただけて嬉しいです。コメントありがとうございます！ (2021年9月30日 17時) (レス) id: 7530be3057 (このIDを非表示/違反報告)
Curoma(プロフ) - 話の展開とか、めちゃくちゃ大好きです‼頑張ってくださいッ！！ (2021年9月30日 6時) (レス) id: da0389b6c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴーぬ | 作成日時：2021年8月24日 22時
