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たしかに今私は彼が買ってきてくれたシンプルなワンピースを三着ほど着回している。なぜがサイズがほぼ合う下着類も買ってきた時は恥ずかしくて彼の顔が見れなかった。どちらも必要最低限といった量で洗濯を少しでもサボると足りない量だ。そもそもやることがないのでそれをサボることもないのだけれど
「今のままでじゅ…」
「充分じゃあありません。それに、それでは僕の気が収まらないから言ってるんです。早く怪我を治してくださいね」
「…はい」
ニコニコと微笑みながら言われるともう反論する気も起こらなくなってしまった。とにかく怪我が治ってから時期を改めて話し合いの場を設けてもらおう。
*
食器を洗い終えてソファに座るとジョバァーナさんがいるバスルームから水音が少し聞こえる。リビングにはテレビが置いてあるが二人ともあまり使わない。特に私はテレビで流れる言葉を綺麗に分かるわけではないし。そのため、静かな空間には生活音がいつも付き物で、朝と夜は自分以外の誰かがいるという安心感をいつも得ることが出来る。
恐ろしいほどに非の打ち所ない彼は身嗜みにもとても気を遣うようで私と同じか、もしかすると少し長いくらいの時間をかけてシャワーを浴びているけれどあとどのくらいで戻るだろうか。
リハビリと称して今日は少し家の中を歩き回りすぎたのか頭がぼうっとする。眠たくて眠たくて、このままここで眠るのもありかななんて考えが頭をよぎってはちゃんと彼が上がってきて挨拶をするまでは起きていなきゃというほんの少しの意地でなんとか上下の目蓋を仲良くさせないように出来ている状態だ
「…Aさん？」
「ん、」
あぁ、彼が戻ってきた起きなきゃ。と頭では理解しているけれど身体が言うことをきかない。一文字だけという返事にもならない失礼な相づちをうった自分にたいして気分を害した様子もなく彼は隣に座ったようだ
「眠たいんですか？無理して待たなくていいのに…」
「んー…」
「ふふっ、あなたは眠たくなると体温が上がるタイプなんですね」
「っん、」
いい加減私は「ん」以外の言葉を発するべきだ。そんな突っ込みを冷静に出来る自分とは裏腹に、そっと優しく頬に触れた彼の手に少しすり寄ってしまう身体が憎い。そんなことを言う彼こそぽかぽかと暖かいせいで触れられるととても心地が良くて、今すぐにでも眠りにつきたいと寝汚い自分を抑えることが出来ない。
*
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明音(プロフ) - この作品からジョルノに落ちてしまいました。夢主との発展途上な関係性やジョルノの距離を詰めてくる感じが好きでたまらないです。続きをどうしても待ち望んでしまいます…。 (2022年6月4日 3時) (
レス) id: c2eb8002db (このIDを非表示/違反報告)
ぴーぬ(プロフ) - Curomaさん» 初めまして、好きと言っていただけて嬉しいです。コメントありがとうございます！ (2021年9月30日 17時) (レス) id: 7530be3057 (このIDを非表示/違反報告)
Curoma(プロフ) - 話の展開とか、めちゃくちゃ大好きです‼頑張ってくださいッ！！ (2021年9月30日 6時) (レス) id: da0389b6c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴーぬ | 作成日時：2021年8月24日 22時
