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おかえりなさい、声をかけると穏やかな笑みでただいまと返してくれる。現状近くに気軽に話せる相手がいない私にとってはとても大切な時間だ。元々独り暮らしをする前は必ず挨拶をする家庭に育ったせいもあるのかおはよう、おやすみ、行ってきます、ただいま、おかえりは習慣付いているものだった。それらの習慣は彼もどうやら同じようですぐに返事をし返してくれるのが正直とても心地がよかった
「お腹がすきました…」
「お疲れ様です。今日はパスタですけど先にお食事でいいですか？」
「あぁ、そうですねいい香りがする…いつもありがとうございます」
まるでメイドと主人のような会話だが、主従関係とまでは言いすぎだとしても私はジョバァーナさんに完全に養われている状態なのでなんら疑問は抱かない。そして彼は今日もなんの代わり映えのない私の料理を美味しいと言いながら食べてくれるのだ。このままの生活をいつまでも送れるはずもないことくらいは分かっているけれどここにいると自分の居場所がしっかりとあるという実感が沸いてくる。朝起きて食事の用意をして、談笑しながらそれを食べて彼を見送る。日中は掃除を済ませるのみでまた夕食の準備。あれ…なんだこの主婦が聞いたら怒りそうな自堕落な生活は
「ジョバァーナさん、あの…」
「どうしました？」
「こんなお願いをするのも何もかもおんぶに抱っこで恥ずかしいのですが、ジョバァーナさんの身の回りでなにか求人とかはないでしょうか？怪我が治ったら私、働きに出たいんです」
ご馳走さまでした。と今日も残さずに食べてくれてホッとしつつ、先日から考えていたことを彼に話そうと思った。正直、ちゃんとAAの戸籍があればこんなに調べるのに時間はかからないはずだということは分かっているので私はこの世界の人間ではないのだろうと９９％諦めている。ブチャラティさんの返事如何によっては私はこの世界で生きる術をどうにか探さなくてはならないとずっと思っていたのだ。
「何か、欲しいものでもあるのですか？」
「えっ？特になにも…」
効果音をつけるならば両者とも「きょとん」だろう。首を傾げ合いながら互いの真意を図りかねている。私の考えがいつもお見通しのジョバァーナさんがこんなことになるのは初めてだ。
「そういえばあなた個人のものはまったく買っていないままでしたし、よくよく考えると僕には頼みづらいものとかもたしかにありますよね…何か困りごとがあれば言ってください」
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明音(プロフ) - この作品からジョルノに落ちてしまいました。夢主との発展途上な関係性やジョルノの距離を詰めてくる感じが好きでたまらないです。続きをどうしても待ち望んでしまいます…。 (2022年6月4日 3時) (
レス) id: c2eb8002db (このIDを非表示/違反報告)
ぴーぬ(プロフ) - Curomaさん» 初めまして、好きと言っていただけて嬉しいです。コメントありがとうございます！ (2021年9月30日 17時) (レス) id: 7530be3057 (このIDを非表示/違反報告)
Curoma(プロフ) - 話の展開とか、めちゃくちゃ大好きです‼頑張ってくださいッ！！ (2021年9月30日 6時) (レス) id: da0389b6c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴーぬ | 作成日時：2021年8月24日 22時
