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「ここはイタリアでギャングがいる土地です。戸締りはもちろん、僕以外の人間が家に来たときは絶対にドアを開けないで下さいね？」
「はい…わかってます」
やっぱり子ども扱いされている気がしてならないが私も居候の身でありこの地については彼の方が圧倒的に詳しいのだ。言うことを聞くのが最善だろう。そう思い頷いてみせるとよくできましたとばかりににっこりと微笑む彼が向かいにいた
「もう少しで僕は買い出しに出かけてきますが、リストはありますか？」
「あっ、はい。これでお願いします」
「…あなたって人は本当に必要最低限のものしか頼みませんね。たまにはドルチェが欲しいとか書いてみないのですか？」
ふむ、とリストをざっと見た彼は呆れたように言い放った。そんな図々しいお願いをするほど顔の皮が厚いつもりはない
「いえ、十分よくしていただいてますから…私の仕事分だけあれば十分です」
納得した様子はないけれどまあ頷いてくれたので良しとしよう。そのまま行ってきます、といつものように鍵について懇々と話しながら出かけて行った。さてと私は掃除をしよう。
*
しばらくたって、短くベルが鳴る音がした。どなたか来訪の予定でもあったのだろうか。よく考えると１時間ほどで戻ると言っていたジョバァーナさんが二時間も経っているのにまだ戻ってこない。何か不測の事態でもあったのだろうかそう思い、息を潜めて玄関のドアスコープまで足を運ぶ。外を見るとブチャラティさんがいたので声をかけてドアを開けた。
「突然すまない。ジョルノはいるか？」
「いえ、もう少しで戻ってくると思いますので中で待ってください」
「あぁ、そうしよう。邪魔するよ」
紅茶を出して二人でテーブルにかける。短く礼を言ってから紅茶を飲んだ後に「ここでの生活は慣れたか？」と問われたので頷いてみせるとにこりと微笑まれた
「すまないな、キミの情報を見つけるまではもう少し時間がかかりそうだ。今日は別件でジョルノを訪ねたのだが…」
「いえ大丈夫です。お手を煩わせてしまってすみません…」
「ジョルノの言う通り、本当にキミはジャポネーゼの鏡というか…もう少し我儘を言ったっていいと思うが」
「えっ、ジョバァーナさん私の話をしてるんですか？」
*
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明音(プロフ) - この作品からジョルノに落ちてしまいました。夢主との発展途上な関係性やジョルノの距離を詰めてくる感じが好きでたまらないです。続きをどうしても待ち望んでしまいます…。 (2022年6月4日 3時) (
レス) id: c2eb8002db (このIDを非表示/違反報告)
ぴーぬ(プロフ) - Curomaさん» 初めまして、好きと言っていただけて嬉しいです。コメントありがとうございます！ (2021年9月30日 17時) (レス) id: 7530be3057 (このIDを非表示/違反報告)
Curoma(プロフ) - 話の展開とか、めちゃくちゃ大好きです‼頑張ってくださいッ！！ (2021年9月30日 6時) (レス) id: da0389b6c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴーぬ | 作成日時：2021年8月24日 22時
