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「私、このまま死ぬんでしょうか…」
「…はぁ？おい仗助、お前こいつに何か変なことを吹き込んだんじゃあ…」
「何も言ってないっス」
「…はぁ、説明の一つもしねぇで突然こんなところに連れてきたら怯えるに決まってんじゃあねえか」
「だって、仗助くんずっと怖い顔で私の隣の何もないところを見てるし、空条さんだって…なに、二人共死神でも見えるの？私何か悪い病気なの…？」
限界だった。この訳の分からない状況と睡眠不足と疲れが相まって目頭が熱くなってしまうのを止めることができない。
「お、おい…ちょっと待て」
「むり…もうやだぁ…仗助くんこわい、空条さんもこわい、かえりたい…」
「はぁ、頼むから落ち着けA…何も心配しなくていい。お前は病気なんかじゃあねえし、死神なんか憑いちゃあいねえよ。急に連れてきちまって悪かった」
「すんません…Aさん、高熱が出てたって言ってましたよね？心当たりは？」
「そっそんなもの、ないに決まってるじゃない…」
「お前は結論を急ぎすぎだ、仗助。とりあえず飲み物でも頼むから二人共ソファで待ってろ」
「…そうは言ったって承太郎さん、この状況が確実に安全だって言い切れるんスか？」
「今こうして三人とも普通に過ごせてるんだからまずは安全だろう。お前との関係性含めて敵である可能性は限りなくゼロに近いし、敵がいるとして攻撃するならもうされているだろう。どちらにしても一度落ち着かせなきゃあならねえ。話をするにせよ、なんらかの対処するにせよだ。」
うろたえる二人がなにか話をしているのが耳には入るけれど頭で理解はできなくて。空条さんが運んできた紅茶を進められるがままに飲むと少しだけ落ち着いた気がする
「…すみませんでした。あまりの急展開に頭が追い付かなくって動揺しました」
「いや、いい…話を聞いても大丈夫か」
空条さんは合理的な人なのか質問はいたってシンプルだった。高熱はいつごろ出たか、前後で何か体に異常はなかったか、おかしな人間に会わなかったか、最近身の回りで奇妙なことは起こっていないか。ゆっくりまとめる時間を与えてくれたので答えることが出来たけれど雰囲気から察するに病気の類を疑われているわけじゃあないようだ
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作者名：ぴーぬ | 作成日時：2021年8月22日 22時
