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1-4 ページ5

ドラコ「おい、真緒」

真緒「にゃに?」

ドラコ「そんなにポッターが良いのか」


しょんぼりした真緒は中々見ることが出来ない。

ドラコは人気のない廊下で立ち止まった真緒を振り返った。


真緒「ご主人様のところに返して」

ドラコ「…彼奴はご主人様じゃない」

真緒「じゃない?」

ドラコ「僕だ」


ドラコがずんずん真緒に歩み寄る。


真緒「にゃ?」


ドラコ「僕が、ご主人様だ」


壁に背中をつけた真緒が小首を傾げてドラコを少し見上げる。


真緒「ご主人、様?」

ドラコ「っ…」


上目遣いで言われたドラコが頰をほんのり赤める。


ドラコ(これは…まずいぞ…)

ドラコ「そうだ。ご主人様は、僕だ」


ドラコは真緒の顎をくいっとあげてサファイアをしっかりと見つめて言った。


ドラコ「君の、ご主人様は、僕だ」

真緒「ご主人様、はーー」


ドラコ「僕が、君の、ご主人様だ」


今度は、みるみるうちに真緒が赤くなってきた。


ドラコ「…?」

真緒「ドラコーー…どういうこと?貴方が、私のーー…?」


ドラコはぱっと真緒から離れた。

もう彼女には耳も尻尾もない。


ドラコ「え…いや、君が!」

真緒「?」

ドラコ「ゲーム中に、悪戯商品のシュークリームを食べて、ポッターにキーーー…」


ドラコは言葉を切る。


ドラコ「ポッターをご主人様と言って抱きつくから」


真緒「私、そんなことしたの…?ハリーに謝らないと」

ドラコ「そうすべきだな。あの商品のせいで、錯乱したと、言った方良い」


真緒「で、どうしてドラコはご主人様ってーー…」

ドラコ「それはーー君の、その錯乱を解こうと敢えて混乱するようなことを言っただけだ」


成功したようだな、とドラコが付け足す。


真緒「そう。ありがとう、ドラコ」

ドラコ「いや、別にーーー…っ帰るぞ」


ドラコは歩き出した。

トローチの効果が消えたのは良かった。

だが少しばかり、名残惜しかった。




ドラコ(僕が最初に呼んでいたらなーー…)



fin
→後日談

#アズカバンの囚人の年4月想定。
#まだ付き合っていない。もうすぐ。
#婚約者にはなってるがドラコが知らない時期。

1-5:後日談。ドラコ視点が好き。→←1-3



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作者名:M.S | 作成日時:2019年9月7日 18時

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