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久々の日本。



高郷と(篁)。


それに未玖とジョージ・ウィーズリー。


そして5人の子供たち。



大晦日の記憶は若干朧げではあるが、普段とは違う年明けの過ごし方は、ちょっと楽しかった。



マリア「おとーさま早くー!」


愛しい愛娘が、青い髪の不機嫌な青年に手を引かれてなければ、もっと楽しかっただろう。



我が家では外では猊秕絖瓩發靴は爐父様畍討咾髻家の中ではパパ、ママ呼びシステムだ。
本当は父上と母上にしたかったが、真緒がお爺様呼びをするのにマリアが興味を持って呼び方に統一性がなくて不服だった。

しかし、愛娘にお父様と呼ばれた瞬間、完全に僕はオチた。

余談だがパパママシステムに関しての異論は、全くない。



真緒「ドラコ、何をお願いしたの?」


爛魯張皀Ε猫瓩鮟えた僕達は、帰路へと歩いている。

少し肌寒いものの、空気は澄んでいて、気分が良い。


「…真緒は?」

真緒「私はーー…家族皆で、健康に過ごせますように、って」


「へぇ」



真緒らしい願いだ。

ドラコは真緒の結われた髪に注意しながら、そっと頭を撫でた。

嬉しそうにはにかむ妻に、思わず自分の口許も緩んだ。



真緒「ドラコは?」


「…秘密さ」

真緒「え、私にだけなんてずるい」


頰を膨らませた真緒に笑いかける。


「スコーピウスは、何をお願いしたんだ」

スコ「…です」

真緒「ん?何て?」


スコ「せが、のびますようにーーです」


恥じたような口ぶりが面白くて、吹き出しかけた。

確かに、スコーピウスは小柄な方だ。
しかし理由は、恐らくこの年末年始に事あるごとに「君はおチビさんだから」とジャンに揶揄わらたからだろう。


「そうかーーっく、叶うと良いな」

ドラコは笑いを堪え、スコーピウスの頭を撫でた。

真緒が目をハートにしてスコーピウスに「すぐ大きくなれるわ」と笑いかける。


別にどうってことないが、どうも妻はスコーピウスを溺愛し過ぎる気がしてならない。
勿論、マリアにもたっぷり愛情を注いでいる。

ドラコは首をひねる。


(もしかして、僕は息子相手にヤキモチをーーー…?)


真緒「ねえ、ドラコは?なんてお願いを?」

「さあね」


真緒は不服そうだが、ドラコはニヤリと笑う。

言わなければ、真緒はドラコを構うのだから。



(この幸せがずっと続きますようにーーー…)


そう願ったことは、言わずに敢えて黙っておこう。



fin

明けましておめでとうございます。

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作者名:M.S | 作成日時:2019年9月7日 18時

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