ナポレオンに喝采を！３【あんスタ】

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「うっっっま！！」

「うわっ、クリーム飛んだッス」





クレープを頬張ったまま叫ぶと、
南雲くんが顔をひきつらせる。

クリームくらいいいじゃんか！





「仙石くん何頼んだの？」

「チョコバナナでござる！神谷殿は？」

「いちごバナナホイップ！」

「美味しそうでござるな！」

「食べる？」


「ストップッス」




食べかけのクレープを仙石くんに差し出すと
南雲くんからストップ。

今いいとこだったのに。



「どさくさに紛れて間接キスしようと
しないでくださいッス！」

「やだなあ私は純粋な気持ちで」

「そうでござるよ！ね！神谷殿！」

「すいませんでした」




やだ何この子。

純粋すぎて己の汚れを思い知らされるよね…。





「そういう南雲くんは何頼んだの？」

「焼肉クレープッス！」

「おっふ」



まさかのスイーツ系じゃないっていうね。



「た、高峰くんは？」

「野菜クレープだけど」

「おおっふぅん」




お前もかい！

誰だよ、最近はスイーツ男子が多いとか言ったやつ！仙石くんしかいないじゃんか！




「あ、俺、何か飲み物買ってくるッスよ！」

「拙者も！」

「え、じゃあ俺も…？」




何故疑問形なんだ高峰くん。

じゃあ私も、と言おうとしたんだけど、
その前に3人で行ってしまった。



うわ、私ぼっちじゃん。




「隣、いいか？」



さっきまでショックを受けていた守沢先輩が
クレープを持って立っていた。


あ、立ち直ったんだ。





「どうぞ！丁度ぼっちだったんで！」





そういうと守沢先輩は仙石くんが座っていた場所に腰かけた。

しかもチョコバナナだ。




「なあ神谷、」




真面目なトーンで守沢先輩が口を開いた。



「なんですか？」




守沢先輩は一瞬ためらって、そして続けた。

私を見て、一言。








「クリーム、ついてるぞ」


「それそのトーンで言います？」









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