ナポレオンに喝采を！２【あんスタ】

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「ボンジュール1のA！この私が登場だよ！」




窓から教室に入り、ポーズを決める。

みんな、嘘だって気づいたはず！



そう思っていると、返答がない事に疑問を持ち辺りを見回す。



「なんだこりゃ？」





1のAのドアに人が詰め寄せていた。

きゃあカオス！





「やあやあどうしたのみんな！」

「はッ!?Aどっから入ったんだよ！」

「窓から☆」




教室に人が入らないように制御している友也くんが驚いたようだった。

まあ、答えたら冷たい目で見られたけど！





「か、神谷さん！」

「ちょ、早く手伝ってくださいッスよ！」

「あんたのせいでこうなってるんだし…」




「わ、私のせい？」


高峰くんの言葉に、思わず目を丸くする。

私なんかやったっけ？




「ごめんA！」



ひなたが突然、私に向かって謝ってきた。

本当に申し訳なさそうだ。





「1のAの『ユメノサキ』にはちゃんと説明したんだけど…。
他の人たち、衝撃的すぎてパニクったのか
広めたみたいで…」


「はああぁぁあ!?」





ひ、広まった？

しかも今のところちゃんとわかってるの
1のAの『ユメノサキ』だけじゃん！




「え、じゃあ…この人だかり何？」



なんでこんなに殺気立ってるんだろうか。

ひなたが先に彼女つくって悲しい、とか？




私の言葉に、5人の目が「こいつまじかよ」
みたいな目になった。

えっ、なんで。




「え？この状況でわからないんスか？え？」

「僕、この人たちが可哀想です…」

「お前ひどいな」


「なんで悪者あつかいされてんの!?」




意味もわからず悪者あつかいされた
私の気持ちね！

そして紫之くんにもというね！！

あっはははははは(白目)




「いや、ほんとに！なんで!?」


「ハァ…俺この人の首締めたい…」

「俺もAの被害者なんだよねー」



なんの!?

ひなたになんかした？

いやしてないよ！





「もうこの人たちに聞くから！」



教室の前にできている人だかりに近づいて
聞いてみる。



「そっ、それは…」



それは？



「あなたのことが…」



あなたのことが？






「好き！です！」



？？？

好き？









「…顔が！！！」

「顔がかよ！」


何なんだこいつら！

失礼すぎる！






「何であそこまで言ってわかんないんだよ！」

「そして安定の神谷親衛隊のヘタレぶり」



教室の片隅で5人がため息をついていたことを私は知るよしもない。







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