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「…ん……?」
ぼんやりと、私を目を覚ました。
___あれ、なんで寝てたんだっけ。
___確か、家でて、そしたら…
ルーラだ。
そう思い出した途端、ばっと勢いよく起きる。
私は何故か豪華なベッドで寝ていて、部屋の中も城の中みたいに豪華だった。
キラキラのシャンデリアや質の良さそうなカーペット。
スバル先輩が見たら喜びそうだ。
「…とりあえず、逃げないと」
「それはダメだよ」
私しかいないはずの部屋にもう一つの声。
反射的にドアを見ると、ココアを2つ持っているルーラ。
…和む。
じゃなくて!
「ココアなんか呑気に持っちゃってるけど、
私逃げるからね?」
「大丈夫、Aはできないよ。俺の魔種によってね」
ルーラの、魔種?
私を眠らせたアレは魔種なのかな。
「御察しの通り、さっきAに使ったのも俺の魔種。
___俺の魔種は、【絶対命令】だからね」
ぜったい、めいれい。
そんなの無敵すぎる。
「我ながら、よくできた魔種だと思うけどね、神ならば当たり前なんだ」
「!」
じゃあやっぱり、ハッタリとかじゃなくて
ルーラも神、なんだ。
神の末裔は、私以外もういないと思ってた。
なら、なんで。
「なんで、なんで今更魔導士に手を出そうと
するの?
神と魔導士の戦争は500年前に終わった
じゃん!」
そう言うと、ルーラは眉をひそめて私を見た。
「…もしかして、あの戦争の真相を知らないの?」
「真相…?」
戦争の真相?
そんなものがあるの?
今度は私が眉をひそめる。
ルーラはそれを見ると、口を開いた。
「じゃあ話そう。あの戦争、【第一次魔法大戦】の全てを、ね」
私が座っているベッドにギシ、と音を立てて
座るとルーラは話し始めた。
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あるみかん(プロフ) - かえさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2017年12月10日 14時) (レス) id: 3df0130dff (このIDを非表示/違反報告)
かえ - めちゃくちゃ面白いです!!!更新楽しみに待っています!これからも頑張ってください!!!! (2017年12月10日 10時) (レス) id: ad74bb0de7 (このIDを非表示/違反報告)
あるみかん(プロフ) - 雪音さん» ありがとうございます!何回も読み返してくれているですね!うわ嬉しい!他の作品の応援も、本当にありがとうございます! (2017年11月30日 21時) (レス) id: 3df0130dff (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - 凄く面白くて、何度も読み返してます!(笑)これからも頑張ってください!あるみかんさんの他の作品も、応援してます! (2017年11月30日 18時) (レス) id: 15ca18a995 (このIDを非表示/違反報告)
あるみかん(プロフ) - たまたまさん» ありがとうございます!こちらでもコメントして下さり嬉しいです!更新頑張ります! (2017年11月23日 23時) (レス) id: 3df0130dff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あるみかん | 作成日時:2017年8月14日 21時