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ぐんぐんと凛月先輩の顔が近づいてくる。
あ、終わったわ__と私は目を閉じた。
「……?」
しかし、いくら待っても唇に柔らかい感触は
こなかった。
「__なーんちゃってね」
「…へ」
目を開けると、クスクスと可笑しそうに笑う
凛月先輩が。
ま、まさか。
「騙してたのかぁぁ!?」
「騙される方が悪いんじゃん」
さらっと悪びれもなく言う凛月先輩。
こやつ、純粋な乙女心を弄びやかって…!
「あー、ウケた。『んひっ!?』だもんねぇ」
「まじふざけんな!!」
ぐわっ、と反論するが未だに笑っている
凛月先輩に悔しさが募る。
「私の血、効かなかったんですか!?」
「あぁ、アレ?
確かに数秒はぐらっときたけどすぐに戻った」
ぬぁにぃぃ!?
完全に私、恥ずかしい人じゃん!
「まぁいいや、じゃあまたね〜」
「え、ちょ!?」
凛月先輩はフラフラと私をおいて何処かへ
行ってしまった。
振り回されたまま、終わってしもーた…。
「ちっくしょー!!」
思わずガーデンテラスで叫ぶ。
その数分後、大声に気づいた椚先生にバレて
反省文を書かされたのは言うまでもない。
「…あー、危なかった…」
私と別れた後、凛月先輩が口を押さえて
そう呟いたのも知らずに。
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あるみかん(プロフ) - かえさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2017年12月10日 14時) (レス) id: 3df0130dff (このIDを非表示/違反報告)
かえ - めちゃくちゃ面白いです!!!更新楽しみに待っています!これからも頑張ってください!!!! (2017年12月10日 10時) (レス) id: ad74bb0de7 (このIDを非表示/違反報告)
あるみかん(プロフ) - 雪音さん» ありがとうございます!何回も読み返してくれているですね!うわ嬉しい!他の作品の応援も、本当にありがとうございます! (2017年11月30日 21時) (レス) id: 3df0130dff (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - 凄く面白くて、何度も読み返してます!(笑)これからも頑張ってください!あるみかんさんの他の作品も、応援してます! (2017年11月30日 18時) (レス) id: 15ca18a995 (このIDを非表示/違反報告)
あるみかん(プロフ) - たまたまさん» ありがとうございます!こちらでもコメントして下さり嬉しいです!更新頑張ります! (2017年11月23日 23時) (レス) id: 3df0130dff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あるみかん | 作成日時:2017年8月14日 21時