検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:35,201 hit

9 ページ10

電車に揺られる。



あのリーマンの人、綺麗な顔してんなぁ…




モデルか?




とかくだらないことを考えていたら、いつのまにか着いていた。





俺の時間感覚おかしいのか?


なんて思うくらいだ。




「氷字さん、今から行く所は氷字さんが望まない所だと思います。…今更ですけど、引き返しますか…?



『ううん。行くよ。合歓が望むなら何でもするよ。』

実際修羅場には慣れているため、全然構わない。



「!!ありがとうございます!」




『…行こっか。』

「はい!」









合歓が前を歩く。







.





.






ここ路地裏じゃん…





「あとちょっとです!」




ひええ、金取られたらやだなあ。





すると、廃ビルの様な建物があった。





『どうやって入るの?』



きっと警備が硬いはずだ。



「ど、どうしよう…」



おーーーい!!


分からんのかよ!!!




2人で悩んでいると、血の匂いと共に、足音が聞こえた。




『合歓!ちょっと隠れるよ。』

流石に危機を感じた。









そして隠れた直後、人が出て来た。








それは、





「『あ』」






美しい白銀の髪に、吸い込まれそうな赤の目と、透明感のある肌








.









そして凄まじい程の血。



「お兄…ちゃん…?」







そう。合歓の実兄、碧棺左馬刻。





合歓の声を聞くと、碧棺左馬刻は周囲を見回した。




「合歓か!?」


「うん!お兄ちゃん!!私だよ!合歓!」


勢いよく隠れていた所から飛び出した合歓は、左馬刻に抱きついた。



「ね、合歓………その…悪りぃ。今まで会えてやれなくて。…良かった。合歓。元気そうで。」




おお!感動の再会!!






ま、ハッピーエンドという事で帰るかぁ…





と思い俺はそっと帰ろうとした。



すると



「…誰だ。」




低くドスの効いた声が響く。







ま、まずい。


息を殺す。



「……氷字さん…どうして出てこないんですか?」



『ちょっと合歓…!』




って





『やべえ』



思わず俺も出て来てしまった。





「合歓。こいつは誰だ。」



ガチヤクザ怖え…


「氷字さん!私を助けてくれたの!とってもいい人だよ!」



合歓…あなた本当に女神…



有難や…


「ふーん。」


そう言うと左馬刻は俺の前に来た。

「その………えっと………ね、合歓を助けてくれて、ありがとうございました。」


『!!…ううん。良いよ。じゃ、俺帰るね!』

10→←8



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (59 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
136人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

小生 - 面白いね!更新ガンバ!! (2020年1月14日 22時) (レス) id: 803df9d103 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 - 面白いです!続きが早くみたいです!更新、頑張って下さい! (2019年8月8日 16時) (レス) id: 625c8539c6 (このIDを非表示/違反報告)
みみみ - 面白いです!! (2019年4月5日 19時) (レス) id: 60d5fcb14e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:( ^∀^) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yukiltu-na  
作成日時:2019年2月4日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。