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電車に揺られる。
あのリーマンの人、綺麗な顔してんなぁ…
モデルか?
とかくだらないことを考えていたら、いつのまにか着いていた。
俺の時間感覚おかしいのか?
なんて思うくらいだ。
「氷字さん、今から行く所は氷字さんが望まない所だと思います。…今更ですけど、引き返しますか…?
『ううん。行くよ。合歓が望むなら何でもするよ。』
実際修羅場には慣れているため、全然構わない。
「!!ありがとうございます!」
『…行こっか。』
「はい!」
合歓が前を歩く。
.
.
ここ路地裏じゃん…
「あとちょっとです!」
ひええ、金取られたらやだなあ。
すると、廃ビルの様な建物があった。
『どうやって入るの?』
きっと警備が硬いはずだ。
「ど、どうしよう…」
おーーーい!!
分からんのかよ!!!
2人で悩んでいると、血の匂いと共に、足音が聞こえた。
『合歓!ちょっと隠れるよ。』
流石に危機を感じた。
そして隠れた直後、人が出て来た。
それは、
「『あ』」
美しい白銀の髪に、吸い込まれそうな赤の目と、透明感のある肌
.
そして凄まじい程の血。
「お兄…ちゃん…?」
そう。合歓の実兄、碧棺左馬刻。
合歓の声を聞くと、碧棺左馬刻は周囲を見回した。
「合歓か!?」
「うん!お兄ちゃん!!私だよ!合歓!」
勢いよく隠れていた所から飛び出した合歓は、左馬刻に抱きついた。
「ね、合歓………その…悪りぃ。今まで会えてやれなくて。…良かった。合歓。元気そうで。」
おお!感動の再会!!
ま、ハッピーエンドという事で帰るかぁ…
と思い俺はそっと帰ろうとした。
すると
「…誰だ。」
低くドスの効いた声が響く。
ま、まずい。
息を殺す。
「……氷字さん…どうして出てこないんですか?」
『ちょっと合歓…!』
って
『やべえ』
思わず俺も出て来てしまった。
「合歓。こいつは誰だ。」
ガチヤクザ怖え…
「氷字さん!私を助けてくれたの!とってもいい人だよ!」
合歓…あなた本当に女神…
有難や…
「ふーん。」
そう言うと左馬刻は俺の前に来た。
「その………えっと………ね、合歓を助けてくれて、ありがとうございました。」
『!!…ううん。良いよ。じゃ、俺帰るね!』
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小生 - 面白いね!更新ガンバ!! (2020年1月14日 22時) (レス) id: 803df9d103 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 - 面白いです!続きが早くみたいです!更新、頑張って下さい! (2019年8月8日 16時) (レス) id: 625c8539c6 (このIDを非表示/違反報告)
みみみ - 面白いです!! (2019年4月5日 19時) (レス) id: 60d5fcb14e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:( ^∀^) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yukiltu-na
作成日時:2019年2月4日 0時