【ヒプノシスマイク】お前らと過ごすこの日々 (ページ16)

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12 馴れ初め~孤児院時代編~ ページ16

綾継氷字。13歳。

俺は今、池袋の孤児院の前に居る。

理由は…読んでいたなら分かるだろ。

「ね、氷字さん。じゃ、入ろっか。みんな優しいから緊張しないでね。」

そう優しそうなおじいさん、鳳仙玄鳥という人が言った。

『はい。』

と言って中に入ると、様々な子供が居た。

「皆！今日は言っていた通り新しい子が入ります。それじゃ、自己紹介宜しくね。」

『……あ…えっと…はじめ…まして。綾継氷字…13歳です。』

少し体が震えた。

警戒しているのか、小学校中学年から上の人達はこちらを睨んだ。

そんな中、1人可愛らしい女の子が寄ってきた。

「大丈夫だよ！私、鷹帆濟癸柚！よろしくね！同じ13歳！」

ふわっと笑いながら言った。

すると周りの子も「よろしく…」や「よろしくね！」などと声を掛けてくれた。

この時から癸柚には好意を抱いていた。(友情的な)

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孤児院に入ってから、俺は違和感…というか、不思議な事があった。

それは、人々の頭の上に数字が出ているのだ。

自分には鏡で見ても出なかった。

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その不思議な事から1年程。

孤児院を明日出るお姉ちゃんとお兄ちゃんが居た。

その頭の上には1という数字が出ていた。

私は、もしかしたら孤児院を出るまでの日数を表しているのかもしれないと思った。

その事を癸柚に話すと、

「えぇー！何それ！じゃあ、私なんて書いてある？」

『うーんと……386…あと1年！？！？』

もっと一緒に居たかった。

「えっ…そっか。……でも大丈夫！！私絶対に氷字に手紙送るから！それもいっぱい！」

笑顔で言ってくれた。その笑顔はとても安心できる。大好きだ。

『…うん。絶対だからな。』

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夜。俺は皆が寝静まった頃、何故か起きてしまった。

尿意というわけでもなかった。

暇だ。

そうだ。探検しよう。

そんな気軽な思いで部屋の扉を開けた。

がさ…ごそ…

と変な音が聞こえた。

なんだろ…と思いそっーと音がする方向へ行ってみた。

『…？』

知らない男の人と玄鳥さんが話していた。

「…ええ。これが明日の商品です。」

商品。確かに玄鳥さんはそう言った。

「そうか。……並といったところだな。」

と知らない男の人が言った。

すると、玄鳥さんが持っている紙切れが見えた。

それは、明日ここを出るお兄ちゃんとお姉ちゃんが写っていた。

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ぅわ文字数