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#008 ページ9

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お兄ちゃんとは小さい頃とても仲が良かった。


といっても、双子だからいつも一緒にいたとかそういうのではなく、私たちには一定の距離感がいつもあった。

学校では一緒にいることもあまりなかったし、共通の友達も多分いなかったんじゃないかと思う。


けれど一緒にいると安心して落ち着く、大切な存在。

私の片割れ。


私が落ち込んでいるときはいつもそばにいて、お兄ちゃんが落ち込んでいるときには私がそばにいる。


亡くなったお父さんの書斎に入り浸っていつも二人で本を読んだりもした。

いろいろな物語を分かち合った。



だけどお母さんが亡くなって。
私たちは離ればなれになって。


全てが変わった。


そばにいることもできなくなった。



新しい場所。
新しい環境。
新しい家族。

今までのようにはいかない。

連絡だって取り合おうと思えば何度だって取り合えたけど、自分の生活で手一杯だった。


きっとお兄ちゃんもそうだったんだろう。

だから連絡をしている暇なんかなかった。


本当は一緒にいたい。
離れたくない。

そんな我がままを心にしまって。


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リーア(プロフ) - はあ!?何なんですかこの作品は!?一言 言わせてもらいますよ!最っ高ですね (2016年1月12日 0時) (レス) id: 549bbf57f1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 読んでてとても面白いです!更新頑張って下さい!応援してます(^-^) (2016年1月5日 15時) (レス) id: 85bb904d89 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:文123 | 作成日時:2015年11月30日 22時

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