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「……セナ………。」
「………。……プリント、判押してくれた?回収しに来たんだけど。」
「……うん、はい。」
意外なことに、レオはちゃんと封筒を用意していて、セナに渡す。
「……………。」
「……………。」
2人の間に、なんともいえない雰囲気が漂う。
『え〜そんな空気になることある?ほら、なんか話すことは?どっちでもいいけど。』
「……………。」
「……………。」
『……特にない、ね。』
たぶん今、私の顔は引きつっているだろう。
私は、楽しいことが好き。
笑ってる
でも今は、楽しくない。
楽しくない時は、絶対に来るけど。
大丈夫、そんな時は自分で楽しくしちゃえばいいだけだから。
『……。レオ、見て見て!今日の猫ちゃんたち。』
「え、あ……うん。可愛いな。…あ、この子かわいい。」
レオが指を指したのは、私がルカちゃんのようだと感じた妹猫ちゃん。
『わかる。今日はね〜、おやつあげるのが遅くなっちゃって。そしたら足元にすり寄ってきたの。いいでしょ〜!』
「……いいな、おれももふもふしたい。撫でたい。」
指をヘンな風に動かしながら、レオが口元を少し緩める。
「………。」
それを見て、セナが唖然とする。
「どうしておやつあげるのが遅くなったんだ?日直?」
セナがそんな表情をしているのに気づかずに、レオが続ける。
『それがね〜途中でセナが乱入してきたからなんだなぁ〜』
「…ちょっと。なんで俺が邪魔者扱いされてんのぉ?」
セナも話に入ってくる。
自分の口角が上がるのを感じながら、話を続けていく。
楽しい時間を、小さくうすい箱に閉じ込めるのも忘れずに。
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雪月詠(プロフ) - 蘆花さん» 死なないでくださいね!?まだ完結してないですから……!!!!よければ最後まで読んでいってください!、!! (8月22日 18時) (レス) id: 50e6dbfde7 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - 控え目に言って死。最高です! (8月2日 6時) (レス) @page29 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
赤憑(プロフ) - 全然大丈夫です。私としては朝比奈様とうちの王崎くんはを会わせてちょっと話してもらう…というのを想像しておりました〜。 (5月6日 8時) (レス) id: 805737b448 (このIDを非表示/違反報告)
雪月詠 - 赤憑さん» コラボについてですが、雪月は占ツクでのコラボのイメージが沸かず、今の段階では明確にお答えすることができません。調べるお時間をいただけれますでしょうか…? (5月5日 23時) (レス) id: ec1ca7135a (このIDを非表示/違反報告)
雪月詠 - 赤憑さん» こんばんは。返信が遅れて申し訳ありません。大好きなんて…!!嬉しいです〜!!!更新が行き詰っておりますがどうか、どうか見捨てずに待っていてください……!!!!! (5月5日 23時) (レス) @page29 id: ec1ca7135a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪月詠 | 作成日時:2022年6月17日 22時