一度のキセキ 葵 ページ15
私には大きな後悔がある
それは、大切な彼を失った事だ
飲酒運転の車に轢かれたんだ
即死だったんだって
彼のその手には小さな箱が握られていた
私は、涙し続けた
そして、願い続けた
ーまき戻ってよ！彼を助けなくちゃー
叶うならば彼と家族になりたい
あの指輪を指につけてほしい
そう、彼が持っていた指輪を握りしめた時だった
(俺、Aにちゃんと渡したいよ…)
「葵…？」
声が聴こえ、私は意識を失った
あれは、確かに彼の声だった…
「あれ、葵？」
目を覚ますと確かに隣に彼がいる
ソファーに眠る私を不思議そうに見つめてる
「こんな所で寝ないでよ 風邪ひくよ？」
どうして、彼がいるの…？
何が起こってるの？
「ああそうそう！今日は夜にレストラン予約してるから ほら、有名な所の！」
そこに20時に来てと言い残し出掛けてしまった
この会話は前もした気がする
不思議に思いカレンダーを確認した私は目を見張った
「なんで…！？」
彼の命日に時が戻っていたのだ
ケータイ、テレビで確認しても確かにその日付を指しているのだ
「じゃあ、葵は！？」
私は家を飛び出した
無我夢中で事故現場となる場所へ向かった
繰り返してはいけない
チャンスを無駄にしてはいけない
彼は、事故現場を歩いていた
大切そうに手元を見つめながら
間に合わせなくちゃ
「葵！！」
彼が振り向き、こちらに向かってきた瞬間
焦ったようなブレーキ音
それと同時に車が視界に入る
「ッ！ビックリした！」
彼は驚いたように後ろを向く
車はギリギリ彼にぶつからなかった
そして、負傷者はゼロだった
「あ、Aにバレちゃったのかな？」
と、手元の箱を見せる
「ちょっと移動しようか」
流石にこの場所じゃね？
と呟き近くのカフェへと入る
「もう我慢できないから言うね？俺はAと一生生きていたい！」
周りの視線を感じる
そんなのも気にせず私は、涙を流す
「だから、俺と結婚しよう」
周囲の拍手を受けながら念願の指輪をつけてもらう
似合ってるよと微笑まれる
一度は叶わなかった願い
私は、今幸せです
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アネモネ(プロフ) - もちょぽてと。さん» わかりました！すみません遅くなりましたが書かせていただきます！ (2017年12月27日 18時) (
レス) id: 44718ce626 (このIDを非表示/違反報告)
もちょぽてと。 - こんばんは、お久しぶりです！二回目ですがリクエスト良いですか？大雑把な夢主ちゃんと陽のデートのお話お願いします！更新頑張ってください！ (2017年12月20日 23時) (レス) id: fab499d322 (このIDを非表示/違反報告)
もちょぽてと。 - おおおっ、書いてくださったんですね！ありがとうございます、リク多かったのに……。とても面白かったです！やっぱり陽大好き……！これからも頑張ってください！ (2017年12月11日 14時) (レス) id: fab499d322 (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - もちょぽてと。さん» 確かに陽が少なかったですね…リクエストありがとうございます！書かせていただきます！！ (2017年12月9日 13時) (レス) id: 44718ce626 (このIDを非表示/違反報告)
もちょぽてと。 - 初めまして！とても面白かったです！でも私の大好きな陽が少ない…ので、自分でリクエストしちゃいますね！陽と男勝りな口悪い夢主ちゃんの喧嘩の話と、←と同じ性格の夢主ちゃんが新と仲良すぎて妬いちゃう陽の話下さい！リク多くてすみません、楽しみにしてますね！ (2017年12月3日 18時) (レス) id: fab499d322 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アネモネ | 作成日時：2017年2月23日 20時
