第63話 ページ20
男2「俺らもっと美味しい酒飲めるとこ知っとるで？
ねえちゃん、かわええし、なぁ？」
男1「おごったるで〜！」
アルコールが回ってるせいで、あんまり頭が働かない。
飲み直すとは、違うお店に行くってこと？
いきなり2軒目とか私もうこんなふらふらなのにしんどいんだけど、
断ろうかと思って友達を見ると、
友「えー？お兄さん、片方はいっけめーんやんなぁ！」
なんかノリノリだ。
まあ別にいいか、一緒に行くくらい。
普段だったら、知らない男について行くなんて絶対にしない。
意地でも逃げる。
お酒のせいでそんな判断力さえ鈍っていたのだ。
「私もうそんな飲めない…」
男1「可愛ええもん、一緒におってくれるだけでええわー。」
そう言って、私の隣に座ったある男は、
テーブルの上に置かれた私の手を包んだ。
あーー、治さんの手の方が好き。
男2「ほな、いこかー！。」
友達と友達の隣に座っていた男はさっさとお会計して、軽い足取りで店の外に出て行った。
あれ、あの子彼氏いなかったっけか。
男1「ねえちゃん、ふっらふらやーん。」
男に連れられ私も店を出ようと立ち上がるが、思っていたよりふらついて歩くのでさえ困難だった。
なんとか店の外まで出たが、友達たちはいなくなっていた。
男1「あいつ、もう行ったんか…。」
なんてボソッと、男が呟いていたのなんて聞こえなかった。
視界がぐらんぐらんするから、男がほな行こうって歩き出すもついていけず、
男1「そんな歩けへんの…？
…やったらどっかで休憩でもする？」
私の近くに寄ってきたかと思うと、男は私の腰に手を回してきた。
そのとき私の酔いが回った頭で、危険信号が鳴った。
「やっ、やっぱ帰りますっ…！」
その男の腕をどかそうとするも、力が入らないし、そもそも男の力に敵うわけがない。
グッと腰を引き寄せられ、耳元で囁かれる、
男1「可愛えなぁ、もっといいことしたるで？」
鳥肌が立った。気持ち悪い。
「いやっ、離して！」
男1「ええやん！金全部出したるからさぁー！」
「そう言う問題じゃっ、ない！」
無理やり歩き出した男。
そんな男に支えらていないと歩けない私も、こんなにお酒が弱いことにも嫌気がさした。
「本当に、いやっ…！」
その時だった。
グッと後ろから、片手を引かれた。
安心するその大きな手。
治「自分、なにしとん…？」
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ちかな(プロフ) - とても良かったです…素晴らしいお話でした！！！よろしければ番外編も見たいのでパスワード教えていただいてもいいでしょうか？あの続きを読みたいです！！ (6月6日 11時) (
レス) id: 94bbb03075 (このIDを非表示/違反報告)
ごま吉(プロフ) - 凄く面白いです！ですが68話のところ名前が(がないせいで変換されてないのが気になりました……！) (2021年11月10日 11時) (レス) @page25 id: 162c50cd7b (このIDを非表示/違反報告)
ayee(プロフ) - 番外編めちゃくちゃ見たいです！ パスワード教えてください。お願いします！ (2021年9月4日 9時) (レス) id: 3db7910b34 (このIDを非表示/違反報告)
えるる(プロフ) - 治ぅ…幸せになってよかったです！素敵でした！番外編私も見たいのでパスワード知りたいです。。ご検討お願いします (2021年8月28日 2時) (レス) id: dae120511d (このIDを非表示/違反報告)
もちーず - あの、番外編短編集のパスワードを教えて欲しいです。身勝手な願いですが、お願いします！ (2021年8月8日 20時) (レス) id: abd0311f3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たたねんこ | 作成日時：2020年5月1日 12時
