可愛い堂主 ページ42
「ふ、二人とも、苦しいから…離して」
私がそう言うと、二人とも渋々離してくれた。胡桃はともかく、なんで鍾離先生が私を抱き締めてきたのか理解できないけど。
「ごめん、A。久しぶりに会えたのがすごく嬉しくって思わずね」
胡桃はそう言って満面の笑みを浮かべる。可愛すぎて胡桃に抱きつきたくなったけど、我慢。
「すまない。無意識のうちに腕が動いていた。理由はあまり分からない」
「分からない」って言っても自分のことでしょうが。仕方がない、鍾離先生は昨日から様子がおかしい。
「胡桃、良かったらこれから一緒に万民堂に行かない?鍾離先生の分も含めて私の奢りでいいからさ」
すると胡桃は嬉しそうに頷く。
「本当にいいの?じゃあ遠慮なく」
鍾離先生はと言うと、少し不満が残っているようだが、了承してくれた。
「いくつか不満があるが、Aがそれでいいなら構わない。では、店が混む前に行ってしまおう」
そして私は渡し守さんに話をして、二人と一緒に万民堂へ向かった。胡桃は私と会えたのがとても嬉しかったのか、色々な話をしてくれた。
例えば、鍾離先生の金遣いが荒い話とか、変わったお客さんの話とか。あと、私がモンドで出会った栄誉騎士、空の話とか。
そして、私が空と少しだけ面識があると知ると、彼についての話をさらにたくさんしてくれた。もちろん彼の相棒であるパイモンの話も。
彼の話は胡桃だけでなく、鍾離先生もしてくれたし、なんやかんやで彼についての話は万民堂での食事中もした。
万民堂に着くと、私達に気づいた香菱が笑顔で駆け寄ってきた。腰には相変わらずグゥオパァーがいた。
「いらっしゃい!丁度今、4人用の机が1つしか空いてなかったの!」
結構早めに出たのに、もう席がほぼ埋まっているだなんてやっぱり万民堂は人気だなぁ。
「久しぶり、香菱。相変わらずの混み具合ね」
席に案内して貰いがてらそう言うと、
「実は今日、新しいメニューが追加されたの。だから沢山のお客さんがそれを食べに来てくれたの!」
新メニューか…。折角だし、食べてみようかな。いざ、席に着いてメニューを見ると、新メニューは私の大好きな花を使った料理だった。
よし、これを注文しよう。いつも食事はあまり冒険しないタイプだけど、万民堂は冒険しかさせてくれないから結構色々なメニューを食べてきたし、全部美味しかった。きっとこれも美味しいだろう。
419人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「原神」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
宇琉夜ハル(プロフ) - ケモ耳と花言葉でファデュイです (2023年2月15日 16時) (レス) @page22 id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
翡巫女(プロフ) - けんとさん» ありがとうございます!璃月終わったらちょっとドラスパ入りますが、その後稲妻に行くので楽しみに待っていて下さい! (2022年8月17日 20時) (レス) id: 85bbdde210 (このIDを非表示/違反報告)
けんと - こんにちは、夢主ちゃん可愛いですねぇ私ならセコムになってますよ。性格良いですし雷電将軍とかにも好かれてそう、見るたびワクワクしちゃいます。 (2022年8月17日 17時) (レス) @page46 id: a76f20d172 (このIDを非表示/違反報告)
翡巫女(プロフ) - ふわなさん» ありがとうございます!これからも頑張って書かせていただきます! (2022年8月10日 22時) (レス) id: 85bbdde210 (このIDを非表示/違反報告)
ふわな(プロフ) - 初めまして!こういう作品めっちゃ好きです!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2022年8月10日 10時) (レス) @page36 id: 9150cee976 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:翡巫女 | 作成日時:2022年7月17日 16時