検索窓
今日:9 hit、昨日:38 hit、合計:158,063 hit

風の翼の修理 ページ14

アンバーの部屋に着き、ノックをすると、

「はーい!誰ですか?」

というアンバーの声が聞こえた。彼女が入ってくる人が誰か聞くなんて珍しい。

「Aだよ」

 そう名乗ると、

「あ、A!入ってどうぞ!」

アンバーに許可されたので私は部屋に入った。部屋にはウサギ伯爵を作っているアンバーとエウルアがいた。

 なるほどね、何で名乗ったのか分かった。きっとエウルアのためだったんだ。

「久しぶり、アンバー、エウルア」

 私もエウルアの友人の一人だ。エウルアの一族を診たがる医者が居なかったから私があの一族の主治医みたいになっている。

 そのため、エウルアが赤ん坊の時から私は彼女を知っているのだ。そして彼女と話をするうちに段々と距離が縮まっていった訳だ。

「A先生、お久しぶりです」

 エウルアは私に対しては敬語で話すし、先生って呼ぶ。先生なんて呼ぶのは弟子以外ではエウルアぐらいだろう。

 あと、私に対しては割りと素直なので、「この恨み、覚えておくわ」といった類いのことは言われたことがない。

「久しぶり、A!今日は一体どうしたの?」

 エウルアと比べてアンバーは同年代の友達と喋る時みたいに話してくれる。

 だって私、見た目は10代後半でずっと止まっているし、堅苦しくなくて良いよってスタンスだからね。

「実は風の翼が壊れちゃってさ、アンバーぐらいしか直せる人知らなくて。今、大丈夫かな?」

 するとアンバーは、

「大丈夫だよ!今、今日の任務が終わったところで暇してたんだよね。

エウルアとおしゃべりしたりウサギ伯爵の新しいデザイン作ってみようかなって考えたりしてたの」

 時間に余裕があるようで助かった。私はアンバーに壊れた風の翼を差し出す。

 今、冷静になって見ると物凄く損傷しているのがわかる。あの暴風はかなり酷かったみたい。

修理不可能→←風神の行方



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (155 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
419人がお気に入り
設定タグ:原神 , gnsn , 逆ハー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

宇琉夜ハル(プロフ) - ケモ耳と花言葉でファデュイです (2023年2月15日 16時) (レス) @page22 id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
翡巫女(プロフ) - けんとさん» ありがとうございます!璃月終わったらちょっとドラスパ入りますが、その後稲妻に行くので楽しみに待っていて下さい! (2022年8月17日 20時) (レス) id: 85bbdde210 (このIDを非表示/違反報告)
けんと - こんにちは、夢主ちゃん可愛いですねぇ私ならセコムになってますよ。性格良いですし雷電将軍とかにも好かれてそう、見るたびワクワクしちゃいます。 (2022年8月17日 17時) (レス) @page46 id: a76f20d172 (このIDを非表示/違反報告)
翡巫女(プロフ) - ふわなさん» ありがとうございます!これからも頑張って書かせていただきます! (2022年8月10日 22時) (レス) id: 85bbdde210 (このIDを非表示/違反報告)
ふわな(プロフ) - 初めまして!こういう作品めっちゃ好きです!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2022年8月10日 10時) (レス) @page36 id: 9150cee976 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:翡巫女 | 作成日時:2022年7月17日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。