解りたい ページ23
拭えない複雑な気持ちを抱えたまま私は今日の依頼へと足を運ぶ。付き添いで護衛をしてくれる九井はいつもとは少し違う私の様子に戸惑っている様子だった
「オイ、何焦ってんだよ」
「焦ってない早く殺したいだけ」
「オマエなぁ…」
いつも通り裏通りへと足を運びいつも通り背後を取り殺していく。
「死ぬ前に教えて、あいってなに?」
その場で銃を向けるその4人にそう聞くが恐怖で震え会話もままならない状況だった。目の前に蹲ってるコイツらに教えてもらうつもりなんてなかったがこの際誰でもよかった。誰でもいいから私に愛を教えて欲しかった。
「あいってなに?ねぇ教えて」
焦らされるのが好きではない私はなかなか口を開かない彼らに苛立ちを覚え、もう殺してしまおうかと思ったが殺してしまったらこの質問の答えは分からない。私は仕方なく彼らが口を開くのを待っていた。
「普通は…っこんなことしねぇよっ…!」
「こんなこと?」
かろうじて言葉を紡ぐ彼らの言っていることがよく分からなかった。私にとっての普通が彼らにとっては異常な事なのだろうか。もう少し分かりやすい言葉で説明して欲しくて一気に熱が冷めた私は4人に銃を撃ち込み早急に殺していった。
「ねぇどういう事だと思う?」
私は後ろにいる九井にそう問いかける。彼は頭がいいし器用だし、恋愛経験もあるらしいのでうってつけの相談相手だと思う。
「…分かんねぇのはオマエが原因なんじゃねーの」
「…?」
「今殺したやつにもそれぞれ愛人が居た。今オマエは4人分の愛をぶち壊した事になる」
「…依頼してきたのはそっちでしょ」
私の苛立ちを隠せないような反抗に少し怯んだ彼は気まずそうに黙り込んでしまった。彼の言ってることがよく分からなかった
1224人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青澄*aosumi(プロフ) - うぁぁぁぁ最後めっさ泣きました!ホント素敵な小説だと思います!これからも楽しみにしています!!! (2021年11月29日 15時) (レス) @page28 id: 07f147eb25 (このIDを非表示/違反報告)
澪 - 初めて小説で泣きました (2021年9月4日 1時) (レス) id: 790f68b113 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 - 凄くおもしろかったです!1パートで綺麗に終わっていて凄いと思います!レモンさんの作ったマイキーくんの小説、楽しみにしてますね!応援してます♪ (2021年8月7日 23時) (レス) id: 587626ec74 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - ユイさん» 励みになりますありがとうございます!! (2021年8月4日 23時) (レス) id: e312b1bdb8 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 好き好き好き好き!!それしか言えない。、、、 (2021年8月4日 2時) (レス) id: 40031fd2e4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:レモン | 作成日時:2021年7月12日 0時