五十四曲 ページ9
そらるさんから部屋番号を聞いて、エレベーターを上がる
今思えば家じゃなくても普通に食べに行くだけでも良かったのではないかと思うも、来てしまったものは仕方ない
エレベーターを降りて一人、深呼吸する
『…………』
結構そらるさんに会うことに緊張してしている
だからこんなにも指先が冷えている
そらるさんはもう私がこのマンション内にいるのを知っているので思ったよりも遅いと思われているだろうが、これでも足を動かすのに必死だ
その冷たい指先に、私が来たと知らせる、ベルを鳴らす音を出すボタンを押す
すると
そらる「…A、いらっしゃい。」
すぐに出てきたそらるさん
何処かに行っていたのかピシッと服を着こなしている
私を見るなり微笑んで、私を家に誘導してくれて、やっぱり家はハードルが高いと思いつつ、私はその誘導に従った
そらる「なんか、初めから家に呼び出してごめん。
しかも結構強引に…。」
ソファにかしこまって座っていると聞こえてきたのはそらるさんの謝罪の言葉
正直、本当に緊張に耐えきれないのでやめてほしかった…のだけれど
『別に、大丈夫です。
それに、あの事件について、聞きたいことがあったんで』
お茶を置いて、私の隣に座るそらるさんに私はあの頃の話の、記憶が無い部分を知るチャンスだと、ここに来たんだ
997人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
tsukki-(プロフ) - 雪華さん» ありがとうございます、もうそろそろ完結に向かいたいと思っています。あと少し応援よろしくお願いします。 (2019年3月28日 21時) (レス) id: 0ea2ed7c1d (このIDを非表示/違反報告)
雪華(プロフ) - 更新してくださってありがとうございます! 好きな作品なので通知が来ると、とてもうれしいです。これからもtsukki-さんのペースで更新していってください(数年ぐらいは余裕で待ちます)。応援しています。 (2019年3月13日 13時) (レス) id: f84b103640 (このIDを非表示/違反報告)
tsukki-(プロフ) - 時雨さん» 人に堂々と接するのは難しいものですが、良い人生を送っているから出来る事だと思います。これからどうなるかは私自身も少し迷っていますがこれからもよろしくおねがいいたします。コメントありがとうございました。 (2019年1月1日 21時) (レス) id: 1601c13111 (このIDを非表示/違反報告)
tsukki-(プロフ) - あゆめ さん» 人に嫌われたくなくて嫌いと言えない。それでも大切な人を大事にする気持ちの方が大きい故に嫌いと言える勇気ですね。これからもそんなカッコ良いそらるさんをよろしくおねがいいたします。コメントありがとうございました。 (2019年1月1日 21時) (レス) id: 1601c13111 (このIDを非表示/違反報告)
tsukki-(プロフ) - ルナさん» 喜んでもらえとても嬉しいです。これからも着実に更新させていただきますのでこれからも応援よろしくおねがいいたします。 (2019年1月1日 21時) (レス) id: 1601c13111 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:tsukki- | 作成日時:2018年11月23日 22時