忘れない ページ5
『…なっちゃん!』
「ん……A?」
次に名前を呼ばれたのは現実。
Aはもう膝にはいなくて
いつの間にか起きてたらしく
隣で顔を覗き込まれる。
少し混乱する中、やっと夢から醒めた。
『起きた?』
「起きた……今何時?」
『もう夕方だよ』
「え、もうそんな時間?」
『寝過ぎたね』
「起こせよなぁ」
『いやいや、先に言っといてよ』
いつ連れ戻されるか分かんないって言ったけど
本当に残された時間はなくて
なんとなくそれを感じられる。
早くしないと…
「俺、もう一ヶ所行きたいとこあんだけど」
『えー…今からー?』
「いいから、早く準備して」
さっきまでのゆっくり過ぎる時間とは打って変わって
Aを急かしながら、自分は上着を羽織った。
準備を終えたAに「はい」って手を出すと
笑顔で手を取ってくれる。
もうすぐ…
この笑顔は見れなくなる。
この手にも触れられなくなる。
.
もうすぐ…
Aには会えなくなる…
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なな(プロフ) - 太陽サンサンなつなつさんさん» もったいないくらいの素敵なコメントありがとうございます!そんな風に色々考えて読んでいただけて私の方が感謝です😭もう読んでくださってるかもしれませんが、If Destinyでその後を更新してるのでよければそちらもぜひ☺️本当にありがとうございます! (10月5日 20時) (レス) id: ecac200247 (このIDを非表示/違反報告)
太陽サンサンなつなつさん - 読み終えた私のこの心情を上手く言葉にできない事がもどかしいのですが、ななさん、当たり前に感じてしまうが、本当は尊い筈のこの毎日を抱きしめたくなる、こんな胸を締め付けられて、でも温かい気持ち日になる素敵なお話を綴って下さり、本当にありがとうございます。 (10月5日 0時) (レス) id: 306747e438 (このIDを非表示/違反報告)
太陽サンサンなつなつさん - ただただ涙を零し、展開によっては、やった!なんで!?と一喜一憂をしながら読み続けていました。この世界にはきっとどこかでこの御三方のように、一生懸命に闘っておられる方もおられるんでしょうね。どうか、どうか救われる結末であってほしいものです…。 (10月5日 0時) (レス) id: 306747e438 (このIDを非表示/違反報告)
太陽サンサンなつなつさん - お使いさん、あしながさんは一体どんな存在なんだろうと拝読しながらずーっと推理していたのですが、本当にまさかでした(;_;)私の中では皆救われたんじゃないかなと思う一方でやっぱり切なくもあり、堀さん、澤さん、世界さんをみると勝手に込み上げてきそうです(;_; (10月5日 0時) (レス) @page50 id: 306747e438 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - naaana425さん» コメントありがとうございます!こんな一小説でそんな風に思っていただけて嬉しいです!深く考えず書いてたのでもったいない言葉過ぎます!こちらこそ本当にありがとうございます! (2021年7月28日 22時) (レス) id: 2f6d0c373f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なな | 作成日時:2021年1月2日 22時