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「じゃあ最初は手繋いでもらって
談笑しながらこう…歩いてくかんじで…」


「『OKです』」


「じゃあお願いします!」





隼が笑顔で手を出してくれて


『ふふっ、お願いします』


その手を取って顔を見ると自然と笑い合う。





「どこから行きましょうかね?彼女さん?」


『どうしましょうね?彼氏さん』


「ははっ、ノッてくれると思わなかった」


『楽しませてくれるって言ってくれたから嬉しくて』


「頑張りますよ!彼氏ですから!」


『隼が彼氏だったらめっちゃ楽しそう』


「え?ちょっと…急に?」


『ははっ、顔赤いよ』





顔真っ赤な隼が面白くて顔を覗き込む。





「ちょっと恥ずかしいから!」


『あ!アイス売ってるよ!食べたくない?』


「…自由!」





スタッフさんに確認を取ってアイスを食べることに。





『隼、何にする?バニラ?チョコ?
あ、これ限定だって。あまおう味。
でもなぁ、無難にバニラもいいなぁ…んー』


「俺、あまおうがいいかな?」


『じゃあかぶったらあれだしバニラで』





アイスを受け取ると


「はい、A」


一口目をくれようとする隼。





『え?いいの?』


「これならバニラもあまおうも
どっちも食べれるでしょ?」


『えー…なにそれめっちゃ彼氏!
胸キュンってやつだよこれ』


「まじ?胸キュンしてくれた?」


『したした!しかもナチュラル!』


「よっしゃ!」


『ありがとう!いただきまーす』





スタッフさんから「あーんで」って
指示があったからしてもらうけど恥ずかしい。





『じゃあバニラもどうぞ』


「ありがとう!」


『あー…』





わざと口に運ぶフリして自分が食べてみたり。





『ん…うま』


「ちょっと!」


『ふはっ、ごめんごめん』





気を取り直して





『あー…ん』


「ちょっと!鼻についた!ねぇ!」


『はははっ、面白すぎ』


「俺あまおう頼んだよね!?」


『ごめんって笑 ハイ、拭いて拭いて』


「めっちゃ振り回されてる気がするんですけど!?」


『そんなことないよ?』








「次アトラクションに移動しまーす」


「『はーい』」

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作者名:なな | 作成日時:2020年2月15日 0時

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