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.プロローグ. ページ1
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初夏の出来事だった。
だんだんと暑さが増してきた日のこと。
パチンコにでも出かけようと万事屋を出た瞬間、真向かいの空き家の前にトラックが止まっているのが目に入った。
特に気にもせず階段を降りようとした時
ずいっと目の前に何かが差し出された。
「こんにちは 真向かいに引っ越して来ました!
真野Aです!」
何かの箱の向こうから顔をひょこっと出して笑う一人の女。
第一印象は可愛らしい。
それ以外は特になかった。
「あ ども」
「宜しくお願いします 坂田さん!」
自己紹介をしようとしたのだが名前を呼ばれて驚く。
「え?」
「ん?」
俺が首を傾げると女も傾げる。
女はにこっと満面の笑みを浮かべると、さも当たり前かのようにこう言った。
「坂田さん 私と結婚してください!」
可愛らしい印象は変人に変わった。
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作者名:捺稀 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年2月18日 7時