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47話 ページ47

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「好きです。」




気がついたらそう、口にしていた。

その声の主ははっとして口元を抑える。



「あ……。」



互いの顔がみるみる赤く色付いていく。温い柔風が熱く火照った身体に触れて心地良い。








「……ふふっ」

「……あははっ」



声の主である二人(・・)は互いの真っ赤に染まった顔を見合わせて笑い合った。



「……ねぇ、それって本当?」

「嘘、つくわけないでしょう…?」



「Aの中で僕はちゃんと、“男の子”だった?」

「うん…そうだよ。私の中でむいちゃんは、誰よりも優しくて、強くて、ひたむきな男の子だよ。」



無一郎はその言葉に、もう流しに流し果てて乾いたと思った涙が溢れ出すのを感じた。



「……ありがとう…ありがとうっ…」



二人はぎゅうううと抱き締め合った。空気の分子すら入り込めないくらい力強く、そして優しく。



ああ、幸せってこういうことなんだ。









「Aと出会えて本当に良かった…幸せだったよ、すごくすごく。」


「私もだよ…無一郎君と出会って、たくさん幸せを貰ったの。ありがとう…。
何度生まれ変わっても、私は無一郎君を見つけるからね…。」


「その前に僕がAを見つけるから。」


「ふふっ、嬉し。」






愛おしくて愛おしくて仕方がない。


好き。すごく。大好き。愛してる。
そんな言葉じゃ言い表せないくらい、君のことを想ってる。



この甘く蕩けるような時間が永遠に続いてくれれば良いのに。そう思わずにはいられない。




霞に纏わりつかれながら、二人は幸せに包まれて、ただひたすらに共にいることのできる幸せを噛み締め合った。








.








.








願わくば


二人で日の元を歩きながら


陽だまりに包まれながら


君が生きている幸せを噛み締めたかったんだ。









だから、次また巡り会えたその時は。


君のことを世界一幸せにするとここに誓います。

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ピクルス - 号泣 (2020年9月9日 14時) (レス) id: 2a7c012e78 (このIDを非表示/違反報告)
ピクルス -  うわぁぁぁぁぁぁぁあん!無一郎くん死なないでぇぇぁえぇぇぇぁあぇぁあええ (2020年9月9日 14時) (レス) id: 2a7c012e78 (このIDを非表示/違反報告)
白霞(プロフ) - わたぬきくん。さん» お祝いのお言葉ありがとうございます!そのように言って頂けて嬉しい限りでございます!最後までお付き合いくださりありがとうございました! (2020年8月30日 10時) (レス) id: 7828c1c33e (このIDを非表示/違反報告)
わたぬきくん。(プロフ) - テスト期間終わってきたら完結してた…ああもう号泣です!完結おめでとうございます!(泣) (2020年8月29日 14時) (レス) id: 9e97a6dad3 (このIDを非表示/違反報告)
白霞(プロフ) - リムさん» お祝いのお言葉と応援のお言葉ありがとうございます!そのように言って頂けて光栄の極みでございます…!本当に感謝の限りです。最後までお付き合いくださりありがとうございました! (2020年8月27日 0時) (レス) id: 7828c1c33e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白霞 | 作成日時:2020年7月23日 20時

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