38話 ページ38
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ああ、僕は死ぬ。そう確信した。
俺は宇髄さんほど体格に恵まれているわけじゃないから数時間で失血死する。
なら、せめて。役に立って死にたい。
柱として、まだ生きて戦える人達の負担を少しでも減らすんだ。
「むいちゃん…!」
ああ、嫌だ。こんな状況でさえ、好きなあの子の姿が脳裏を掠める。鈴を転がしたような可愛らしい声が鮮明に蘇る。
なんで伝えなかったんだろう。“好き”というたった二文字すら、あの子を前にすると口を噤んでしまう。
嘘ついてごめんね。僕は君の中ではただの女の子だったけど。本当は君に懸想してる男だったんだ。
嘘をついてしか君に近づけなかった弱い僕を笑って良いよ。
「っ時透!」
「死なせない!貴方はまだ両腕で刀を振れる…!」
今の俺にできること。
それはまだ両腕で刀を振れる不死川さんや悲鳴嶼さんをこの命に替えても守り抜くこと。
俺が
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「やめ、て、」
「……なんだ…妙な気配だな…。」
上弦の壱は不死川さんの刃を弾きながら声のした方向に目をやる。
……嘘、だ。聞き間違えだ。そんなはずない。
隊士でないあの子が
「……名は、何と言う。」
「っ、不死川さん!」
上弦の壱は不死川さんを吹き飛ばすと、本来ならばここに
どこから拝借してきたのか。彼女の手は小さな身体に見合わない大きな刀を握っていた。
その手と身体はブルブルと震えていて、瞳には強い怒りと憎悪を孕んでいた。
「私はっ……私の、名前は……っ」
駄目、駄目。なんでここに来てるの。
君は血なまぐさい戦場なんて見合わないよ。
花畑で蝶々と戯れる姿が似合う女の子なんだよ。
逃げて。早く。お願い、お願いだから…。
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「私の、名前は、
上弦の壱、お前の、お前の末裔だっ!」
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ピクルス - 号泣 (2020年9月9日 14時) (レス) id: 2a7c012e78 (このIDを非表示/違反報告)
ピクルス - うわぁぁぁぁぁぁぁあん!無一郎くん死なないでぇぇぁえぇぇぇぁあぇぁあええ (2020年9月9日 14時) (レス) id: 2a7c012e78 (このIDを非表示/違反報告)
白霞(プロフ) - わたぬきくん。さん» お祝いのお言葉ありがとうございます!そのように言って頂けて嬉しい限りでございます!最後までお付き合いくださりありがとうございました! (2020年8月30日 10時) (レス) id: 7828c1c33e (このIDを非表示/違反報告)
わたぬきくん。(プロフ) - テスト期間終わってきたら完結してた…ああもう号泣です!完結おめでとうございます!(泣) (2020年8月29日 14時) (レス) id: 9e97a6dad3 (このIDを非表示/違反報告)
白霞(プロフ) - リムさん» お祝いのお言葉と応援のお言葉ありがとうございます!そのように言って頂けて光栄の極みでございます…!本当に感謝の限りです。最後までお付き合いくださりありがとうございました! (2020年8月27日 0時) (レス) id: 7828c1c33e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白霞 | 作成日時:2020年7月23日 20時