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18話 ページ18

「アオイ姉様!むいちゃんの治療は私がするね…!」



Aは無一郎の服の裾をきゅっと握ってそう言った。


その行為に無一郎の心臓が射抜かれたのは言うまでもないだろう。

今にも昇天してしまいそうなほど幸せそうな表情をしている。



「そ、そう…わかったわ。」



アオイは無一郎とAを二人きりにすることを心配そうにしていた。と言うか普通に警戒していた。


しかし自身の意見をあまり主張することのなく、どこか一歩下がったところからしのぶやアオイの指示を待つばかりだった妹が、自分からそう言ってくれたことが嬉しくて仕方ない。とんだ姉心だ。



アオイは少し心配そうにしながらも承諾の旨を伝えた。



「ありがとう…!むいちゃん、行こう。」

「うん、わかった。」



Aが無一郎を治療室まで案内する。

無一郎はAに付いて行こうとした時に気がついた。後ろから物凄い視線を感じる。



ちらり、と無一郎が振り返るとアオイが無言の圧を放っていた。“私の妹に変なことしないでくださいね”と目が言っている。



それはそれは強い圧力を放つアオイにしのぶ(最大の敵)の面影を感じた無一郎であった。








.








「むいちゃん、どこ怪我したの?」

「えっと、腕。」



無一郎は隊服の裾を捲し上げるとAに怪我をした腕を差し出した。



「呼吸で止血はしてる。」

「…でもちょっと深めの傷だよ。全然傷口浅くない。」



Aは少しずつ悲しそうに眉を下げた。



え、何々最高に可愛いんだけど。そしてこのポジション的に上目遣いになるの最高なんだけど。(※無一郎の心の声)



「…あんまり、無理、しちゃ駄目だよ…。」



消毒液を吹きかけながら、Aは呟くようにそう言った。その顔は少し険しく、どこか怒っているようにも見えた。



そんなAを見て無一郎は、少なからず自分はこの子の中で特別な存在に成り上がっているんだ…と幸せな気持ちになった。

思わず頬が緩んでしまう。



だって、好きな子から大切に思われて嬉しくない人なんていないでしょ?



「わかった。これからは気をつけるから。そんなに怒らないで?」

「…別に、怒ってないもん…。」



ああ、何この子。不貞腐れたような顔すら超絶可愛いんだけど。

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ピクルス - 号泣 (2020年9月9日 14時) (レス) id: 2a7c012e78 (このIDを非表示/違反報告)
ピクルス -  うわぁぁぁぁぁぁぁあん!無一郎くん死なないでぇぇぁえぇぇぇぁあぇぁあええ (2020年9月9日 14時) (レス) id: 2a7c012e78 (このIDを非表示/違反報告)
白霞(プロフ) - わたぬきくん。さん» お祝いのお言葉ありがとうございます!そのように言って頂けて嬉しい限りでございます!最後までお付き合いくださりありがとうございました! (2020年8月30日 10時) (レス) id: 7828c1c33e (このIDを非表示/違反報告)
わたぬきくん。(プロフ) - テスト期間終わってきたら完結してた…ああもう号泣です!完結おめでとうございます!(泣) (2020年8月29日 14時) (レス) id: 9e97a6dad3 (このIDを非表示/違反報告)
白霞(プロフ) - リムさん» お祝いのお言葉と応援のお言葉ありがとうございます!そのように言って頂けて光栄の極みでございます…!本当に感謝の限りです。最後までお付き合いくださりありがとうございました! (2020年8月27日 0時) (レス) id: 7828c1c33e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白霞 | 作成日時:2020年7月23日 20時

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