平 均 点 下 恋 愛【赤司征十郎】

君との繋がり ページ34

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『あ、』



洗濯物を洗濯機に放り込んでいると、ハラリと鞄から落ちるタオル


そっと拾い上げれば、私は使わない様な、無地にラインが入っただけのシンプルなデザイン。

そう、これの持ち主は




『赤司君のだ…』




今日起こった出来事を思い返して見れば、嗚呼、後半なんて赤司君と過ごした時ばかりじゃないか。



思わずｷｭｳｯと手に持ったタオルを握りしめれば、微かに赤司君の香りが漂う




お父さんとお母さんのものと洗うのは気が引けたから、洗濯機から取り出して、迷いに迷った末、赤司君のタオルはネットに入れて、自分のブラウスと共に洗う事にした。

だけど、私の服と一緒に洗われるなんて嫌かな、と思って中々スタートが押せない。
スタートボタンの上に指を置いたままの状態で悩んでいると、脇に置いたマナーモードにしておいたケータイがけたたましく振動し、


『！？』



それに驚いた自分は、そのままスタートボタンを押してしまった




『……ま、いい…かな。』



勢いよく流れ出る水を見つめながらﾎﾟﾂﾘ呟く。




一緒に洗ったのなんてバレないだろう、と自分を納得させた。



ふと気づくと、私はお気に入りの良い香りのする柔軟剤を、心なしいつもより少しだけ多めに入れていた

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