Perfect Girl☆8

No.464 ページ15

7/29 某撮影場所


― バー港区 −


輝『…はぁ…』


賢二「なになに？どうしたの？
珍しいね〜そんな溜息つくなんてさ！」


輝『ん〜…今さ、波奈江が光に会いに行ってるの…
賢二さん…ん〜…なんか辛いよ…
わかってるよ…光は昔から波奈江一筋でさぁ…
波奈江しか見えてないし…
でも、波奈江は朝日しか見えてない
なんでなんだろうね…こんなに皆が一方通行で
うまくいかないんだろうなぁ』


賢二「いやでもさぁ！輝だって光のことずっとみてきたわけじゃん？
波奈江とくっつくのだって嫌なわけでしょ？」


輝『…そりゃぁ…でもね…でも、光がそれで幸せで笑っていられるなら
あたしは光の幸せを応援するよ…ちょっと辛くても…
その時少し悲しい気持ちになるけど、そのうち心から祝福できる様になると思うから！』


賢二「…それでいいのか？本当に？」


輝『え？』


賢二「おまえはいつも他の人を優先する。
勢津子もお前のこといつも心配してるぞ？
お前の幸せはどこにあるんだ？ってな！
他人の幸せ応援するのもいいが、お前にだって幸せになる権利あるだろ！」


輝『賢二さん…っ…もぉ！…今日は…っ泣かないっ…て…
決めてたのに…っふぇ…んっ…(涙)』


賢二「あ〜…泣くなよって言いたいとこだが…
今日はいっぱい泣けばいいよ！
輝は涙見せなすぎだぞ？」


輝『だって…っ…いつ、もっ…泣く時っ…
光がいてくれっ…たからぁっ…っく…(涙)
光がいつも…悲しい顔してる…泣いていいって…
いつもっ…いつも…肩、貸してくれて…だから…あたしが泣くのは…
光のそばだって…決めてたのに…はぁ…
賢二さんのばかぁ…自分の中に隠してたのに…
あ〜飲みすぎたのかな？』


賢二「まぁまぁ、たまにはいいじゃないか！
光はいないが、俺で我慢してくれよ！
なんなら、肩貸しましょうか？」


輝「え〜ダメです！せっちゃんに悪いし〜
それに、やっぱその役は光であってほしいから
でも、賢二さん。ありがとう！
もう大丈夫！また明日から笑ってられそうだ！」


賢二「なにかあればいつでも言えよ？
愚痴くらいいつでも聞いてやるから！」


輝『ありがと！じゃぁ、今日は帰るね！
ご馳走様でした！』


賢二「あぁ、気を付けてな！」


輝「はーい！おやすみなさい！」


そう言ってバー南区を出て行った輝




「はい、カットー！」


高橋「んー…やっぱSEIKAちゃんの演技は
圧倒されるわ！」


『そんな〜！私の方が克典さんの台詞で
涙止まらなかったですよ！』

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