36話 前夜 ページ42
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そうと決まれば私はムクッと起き上がり、思い切って襖を開けた。
ブワッと広がる部屋の光に目がなれなくて、目を細める。
見るとソファに銀さんと寝ている神楽ちゃんがいた。
銀さんは私を少し驚いた顔で見ていて、
銀「A…！！お前大丈夫か！？どこも打ってねぇよな？」
『あ、はい。』
うっ…。気合でデートに誘おうとしたけどこれじゃ根負けしてしまう。
このままでは体調とか心配されて明日行くなとか言われてしまいそうな気がした。
慌てて私は、
『あの！銀さん！！』
いつもの声の音量2倍でお届けしております。
が、
『明日、いっしょ、に…ゆうえんち、いきませんか…？』
自信なくなるわ、恥ずかしいわでだんだん小さく＆遅くなる声。
さっき倒れてたやつから明日遊園地行かないかって誘われるのおかしいか。
だが！！
机にバンと出した5000円で気を取り直す。
『万事屋の銀さんの明日を買います！だから、どうか…』
これで断られたら笑えなさすぎる。しんのすけさんに合わせる顔がないし、一生心に残る傷をおう。
でも私(子供)からもらう5000円だし…
銀「…わかったよ。遊園地でもどこでも連れて行ってやるよ。」
だけど、と続ける銀さん。
銀「この金は受け取らねぇからな。」
えっ
銀「誰がガキから金を奪うんだよ、大事にとっとけ。」
…。引っかかる部分はある。けど！
『良かったぁ…。』
気分が高く舞い上がる。緊張が溶けてホッとすることが出来た。
『明日9時にお家を出ましょう！寝坊しないで下さいね！』
お腹も空いてないので
歯磨きをしてから部屋に戻り、パジャマに着換えまた布団に戻る。
デートだ！デートだぁ！！！
人生最大化級にわくわくしている。
だけどそれと同時に思うことがあった。
…もしも、
現実の世界に銀さんがいたら。
ちゃんと服選びとかにこだわって、
お化粧も持っていたら明日とか絶対使うのに。
学校帰りからの転生だったから…。
最後。最後だから、明日が！！
ちゃんと悔いのないように。
夜の暗さがとても寂しく思えて、楽しみなのはちゃんとあるけど
やっぱり辛いなって。
なんだかさっきずっと寝ていたから全く眠くない。
考え事もあって目が逆に冴えている。
虚無りながらボーっとし、明日を待っていた。
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37話 朝ごはんですよ ちょっと神楽Side→←35話 乙女
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流(プロフ) - ありがとうございます！！うめみ…どうなったかは想像に任せます（笑） (2020年4月26日 15時) (
レス) id: 63c3487d07 (このIDを非表示/違反報告)
ぎゆさね推し - うめみぶっコr((殴おっと本音が^^おもしろかったてす！これからも頑張って下さい！！ (2020年4月25日 19時) (レス) id: e3a1c753c0 (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - 月歌さん、ここまで読んで下さりありがとうございました！！面白かったならなによりです！ (2020年4月15日 12時) (レス) id: 63c3487d07 (このIDを非表示/違反報告)
月歌(プロフ) - 完結おめでとうございます！とっても面白かったです！ (2020年4月15日 11時) (レス) id: a934610289 (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - わーーー！ありがとうございます！！おっそいけれど頑張ります… (2020年4月3日 20時) (レス) id: 63c3487d07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流 | 作成日時：2019年5月26日 17時
