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データ32 ページ34

お風呂に入り、髪や身体を洗っていく。


メルロになっている間、彼女の身体の時間は止まったまま・・・つまり、4年前と変わらない。



本当ならば2度と人間に戻らない覚悟をしていた彼女は、どことなく不思議な感覚だった。



けれど、お湯に浸かった瞬間の水の感覚や温度に愛しさを感じた。





・・・人間としての全てが4年ぶり。




湯に浸かった瞬間、Aは自分の身体が熱を持ち、脈が速くなることを感じた。

4年間、人間として当たり前の感覚がなかったのだと痛感する。





久々のお風呂にのぼせないように、ほとんど湯船につからずに上がった。



彼女は風呂上がりにバスタオルを巻き、長髪のメルロとは違い、肩までの長さの茶髪をタオルドライする。




置いてあるはずの服を探すものの、それらしきものはない。




日頃の中也の服装からして、シャツやジャージを想定していたものの、それらしきものはない。


置いてあるのは綺麗に畳まれたタオルくらいだ。



『ない・・・?』


キョトンとする彼女の耳に、信じられない音が聞こえた。


ーーーガチャ。


彼女にとっての不吉な音がした引き戸に目を向けると、閉じていた扉が開き・・・



服を持った中也がいたのだ。





『きゃああああッ!』



突然のことに驚きが隠せず大きな悲鳴をあげると、中也は慌てて引き戸を閉める。


中「うわあッ!わっ悪ィッ!」


互いにのぼせたように顔が真っ赤になり、頭も混乱する。


『なっ、なんでいきなり開けるんですかッ!?信じられないッ!主の変態ッ!』



驚きと恥ずかしさから、扉越しにAはらしくもない大きな声を上げる。


中「手前がまだ風呂だと思ったんだって!風呂早過ぎだろっ!」



『確認不足じゃないですカッ!そんなんだから醤油のストック余計に買うんですよッ!』


中「手前の風呂の速さハンパねぇからな!?ってか醤油は関係ねぇだろ!」


『言い訳するなんて男らしくない!ノックくらいして下さいッ!』


中「わ・・・悪かったな」




2人はまたもヒートアップした言い合いすることとなったのだ。

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出雲(プロフ) - 凛眞さん» コメントありがとうございます!呼び方間違えたかもしれません!次回作から改善しますね!情報ありがとうございます! (2017年10月9日 20時) (レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
凛眞(プロフ) - とても面白いですね!ところで思ったのですが、森さんは中也を「中原くん」ではなく「中也くん」と呼んでいた気がします!これからも更新頑張ってください! (2017年10月9日 19時) (レス) id: d97172139d (このIDを非表示/違反報告)
出雲(プロフ) - 紫猫日和さん» 夢主・・・つい驚いてボロがでましたね笑 これからもバタバタしながら頑張る彼女の応援、お願いします!更新頑張りますね!ありがとうございます! (2017年9月28日 17時) (レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
紫猫日和(プロフ) - 32話思いっきりメロルで喋ってる夢主可愛いです!更新頑張ってください! (2017年9月28日 16時) (レス) id: 1d1f3bbcfd (このIDを非表示/違反報告)
出雲(プロフ) - Pluieさん» わぁぁ!感動だなんて・・・コメント嬉しすぎます!これからも更新頑張りますね!! (2017年9月15日 7時) (レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:出雲 | 作成日時:2017年8月25日 21時

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