側近は電脳少女

データ11 ページ12

ある日事件が起こった。




といってもマフィアではよくある任務・・・



マフィアのデータを盗んだ組織をメルロが突き止めた為に、中也はその組織に乗り込んでデーターを奪い返し、ついでに犯人を始末しに来たのだ。




しかし、彼にとっては事件である。



中「なんでまた太宰がいるんだよッ！」



中也はいつものようにメルロと共に現地に向かった。


そして、いつものようにメルロは事前の情報収集のため、ネットサーブをしたのである。



数分して中也の携帯に戻った為、中也が声をかけると、とても不思議な言葉をメルロが発したのだ。


『主、どうか気を確かに持ってください』


突然のこの言葉は、四年の付き合いがあっても理解不能である。


中「おい、それどういう意味だメルロ」


『敵組織の拠点であるビルの中の防犯カメラを調べました。



・・・・・・・・武装探偵社がいます』


画面がパッと監視映像に変わる。


そこには以前接したことのある人虎と、大嫌いな太宰の姿があった。


中「・・・・・・マジかよ」


『おそらく探偵社がいるのは、軍警より、組織の長の逮捕を依頼されたからだと思われます。

探偵社に長を先に捕まえられては、任務である処刑ができません』


中「探偵社より先に片付けろってコトかよ」


『さっすが主！理解が早くてなによりです！』

中「太宰が敵か・・・厄介だな」


太宰は元ポートマフィア幹部だっただけあり、とても頭が働く。
敵に回れば厄介極まり無い。


そんな中也を励ますかのように、メルロは明るく声を出した。


『なら・・・主には私がいますよ！サポートいたします！』









ーーーーーーコメント

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