29こ目 ページ29
Ｑを奪還した翌朝。
奥の部屋では乱歩さんが白鯨の情報を手に入れたので、太宰さんと作戦立案をしている。
乱歩さんに分からないことなんてなさそう
できれば近寄りたくないな。
太宰さんと乱歩さんが作戦立案ってことは、ついにあの計画を実行するんだろう。
前に聞いた・・・泉鏡花の入社試験を。
そして間も無く
予定通り、敦が白鯨に乗り込むことが伝えられた。
私の隣で指示を受けた敦は不安と覚悟の混ざった顔つきをしていて、すごく緊張している。
それでも敦は「やります！」と答えた。
敦の手は震えていて・・・・・・
考えるよりも早く、行動に移っていた。
目の前には、ナオミさんに抱きつかれている谷崎さん。
ナ「あら、Aさん？」
谷「どうかしたの？」
『あの、谷崎さんにお願いが・・・』
計画では谷崎さんが小型飛行機で敦を白鯨まで連れていくことになっていたから。
『飛行機、私も乗せてください』
せめて、最後まで見届けてあげたい。
谷崎さんは私のワガママを聞いてくれた。
計画実行の為に、敦と谷崎さんと図書館に着く。
見た目は、というか中まで普通の図書館なんだけど。
敦「ここ・・・ですか？」
谷「この図書館は内務省の機密拠点のひとつなんだ」
奥の関係者入り口を進んで奥の扉を開けると、その部屋には小型飛行機があった。
・・・・・・何でもありなのね。
谷「特務課の超小型強襲機。これを僕が操縦して、敦くんを白鯨に届けるよ」
谷崎さんに言われるまに強襲機に乗り込む。
私はと言うと1番後ろの荷物置きにお邪魔する。
そして、強襲機が発進した。
上空までうまく来れたというのにヘリの中の空気が重い。
探偵社西のヘタレ、中島敦
敦「あぁどうしよう、あんな偉そうなこと言ったのに失敗したら・・・」
うるさいよ。敦がヘタレなんて分かりきってるのに。
『しっかりしなさいよ』
ペシペシと激励を込めて敦を軽く叩く。
探偵社東のヘタレ、谷崎潤一郎
谷「し、心配いらないよ二人とも。ぼぼ、僕がそそ操縦してるから、だだ大丈夫！」
え、谷崎さんも！？
中島A、ただいま武装探偵社、東西のヘタレとともに空の上。
あぁ、気づかない方が良かったかも。
私まで一気に不安になった。
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出雲(プロフ) - 千さん» コメントありがとうございます！太宰さんは何でも分かってそうだって印象です！次回も頑張ります！ (2017年8月26日 16時) (
レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - お疲れ様でした！太宰さんが些細な会話に違和感を持っているところが流石だなと思いました！ありがとうございました。次作も頑張って下さい！ (2017年8月26日 12時) (レス) id: c3a5a30d5d (このIDを非表示/違反報告)
出雲(プロフ) - 梅雨風夏さん» コメントありがとうございます！今回は個人的に伏線を多く使ったつもりでした！なので伏線について評価してもらえるのはすごく嬉しいです！ありがとうございます！ (2017年8月25日 21時) (レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
梅雨風夏(プロフ) - 完結、おめでとうございます！伏線の貼り方が迚も上手で驚かされました！これからも頑張ってください！ (2017年8月25日 21時) (レス) id: 306f9f397d (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - 分かります！私弟いるのですがもう生意気で生意気で…。でも敬語外した敦君みたいな弟ならうぇるかむ!です！ (2017年8月25日 11時) (レス) id: c3a5a30d5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：出雲 | 作成日時：2017年6月28日 9時
