23こ目 ページ23
今日、改めて分かったことがある。
太「へぇ、わざわざ組合の呼び出しに応じたの」
太「で、この帽子置場とはどこで会ったの？」
太「何で担がれてたのかなぁ？」
太宰さんは若干粘着質な性格だ。
Ｑを閉じ込めてある小屋にはいり、捕まえられているであろう地下に向かっている間、ずっと私は太宰さんから質問攻めにあっていた。
太宰さんはなぜか片手に包帯を巻いていて、自由な方の手で手を繋がれている。
無論、怒らせた私は黙秘や拒否なんて出来ない。
されるがままに恋人つなぎをされている。
地下の奥に進んで行くと、木の根に絡まれたＱの姿があった。
太「さて、眠り姫のお出ましだ」
中「眠り姫、ねぇ」
前に見た時よりも、顔色が悪く見える。
こんな子供なのに・・・。
話に聞いた、精神操作の異能力。
敦も私も、きっとこの子も、異能力を持ちたくて持った訳じゃない。
あれだけのコトをされたのに。
街を危険に晒されたのに。
敦に呪いをかけた本人なのに。
・・・・・・どうしても情がうつってしまう。
昔の自分たちと重ねてしまう。
太宰さんが中原中也にナイフを借りて・・・Ｑの首に当てる。
このまま刃先を引けば、Qは死んでしまうだろう。
中「おい馬鹿っ！！」
太「・・・何するんだい？Aちゃん」
とっさに手が伸びて刃先をつかんでいた。
『・・・やめて、下さい』
太「どうして？Qは生きる厄災だと話しただろう」
『それでも、殺す目的ではないはずです』
太「敦くんに呪いをかけた張本人だよ？」
『・・・・・・お願いです』
太「・・・・・仕方ないなぁ。分かったから手を離して？そのままだと君の手が切れてしまうよ？」
ナイフを下ろしてくれた。
そのまま地下から戻り小屋のドアを開ける。
これで帰れる。
そう思った瞬間、目の前にいた中原中也が吹っ飛んだ。
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出雲(プロフ) - 千さん» コメントありがとうございます！太宰さんは何でも分かってそうだって印象です！次回も頑張ります！ (2017年8月26日 16時) (
レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - お疲れ様でした！太宰さんが些細な会話に違和感を持っているところが流石だなと思いました！ありがとうございました。次作も頑張って下さい！ (2017年8月26日 12時) (レス) id: c3a5a30d5d (このIDを非表示/違反報告)
出雲(プロフ) - 梅雨風夏さん» コメントありがとうございます！今回は個人的に伏線を多く使ったつもりでした！なので伏線について評価してもらえるのはすごく嬉しいです！ありがとうございます！ (2017年8月25日 21時) (レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
梅雨風夏(プロフ) - 完結、おめでとうございます！伏線の貼り方が迚も上手で驚かされました！これからも頑張ってください！ (2017年8月25日 21時) (レス) id: 306f9f397d (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - 分かります！私弟いるのですがもう生意気で生意気で…。でも敬語外した敦君みたいな弟ならうぇるかむ!です！ (2017年8月25日 11時) (レス) id: c3a5a30d5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：出雲 | 作成日時：2017年6月28日 9時
