久遠のカラフルイヤーズ15

713色目 ページ14

現役の警察官が付いて行けば少しは安心だろ?

「言っときますけど、優癒子さんに何かしたら鶴丸さん…どころかその二人にも首を刎ねられますよ」

この人たちがどれ程優癒子を慕い、想い、大切にしているかまだ分かっていない同期にクギを刺しておく

「何か俺が優癒子ちゃんに手を出す様な言い方だな;;」

流石にストーカーに怯えてる子に手は出さないって;;

「怯えてなければ出すんですか」

「主さん、この人の近くには寄らない様にね」

安室の言葉にニコニコした笑顔で、Aを自分の方へと引き寄せる堀川

そんな会話を繰り広げた後、優癒子たちと萩原は探偵事務所を後にする
安室はまだポアロの勤務時間なので戻っていった

『有難いですけど、休憩中だったんじゃ』

「今日はもう帰るところだったから気にしないでくれよ」

『英賀さんに入れてもらったマップだと…こっち…あ、意外と近いんだね』

マップを確認すると、意外と近く直ぐ着く感じだった

「(歌仙さん)」

「(あぁ…付いてきているね)」

二人アイコンタクトで会話する…後ろから誰かが付いてきている気配がする
しかも、負の感情が押さえ切れていない

「お巡りさん」

「あぁ、気づいてる」

君たちが家に入ったら追いかけてみるよ…優癒子ちゃんには触れさせないし近づけさせやしないさ

フッと笑って頭をポンポンしてきた萩原に一瞬ボッと赤くなる

いくら周りに物凄いイケメンたちがいるからと言っても、この男もまたイケメンであることには変わりはないし、男士達で慣れているとも言えない

『あ、ありがとう…ございます//』

「お、可愛い反応だね」

「闇討ち、暗殺、お手のもの…ですよ」

「…これは雅ではないなぁ…首を差し出せ」

そんな二人のやり取りにギロリと目を向ける二人
内番服なので本体は無い…ので、本体に手をかけることはできないが

「オイッ!!その人に勝手に触れるなっ!!」

「はぁ?何ってんのコイツ…」

「触れる資格が無いのはお前だ…いや、主の前に姿を現すことすら許されないっ」

少し離れたところで見ていたのであろうあの審神者が堪らず出てきたようだ

その自分勝手な言い草に、堀川も歌仙も嫌悪と軽蔑の目を向ける

『っ…』

Aは思わず堀川と歌仙の後ろに隠れる

「(優癒子ちゃん、大丈夫…俺が捕まえてあげるから)…お兄さん随分身勝手な言い様だね」

この子の何なの?優癒子ちゃんは会いたく無さそうだけど

「お前には関係ないだろっ」

「いーや、関係あるね」

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