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話終え、そそくさと退散しようとするジョセフを ナオキが呼び止めた。
｢お前、俺も連れてってくんね ? 歩けないから｣
「断る」
頬を膨らませてふてぶてしく答える。その姿はど こかフォルミールを思わせるものがあり、ナオキに微かな殺気がたった。そんな彼を見て、ジョセフはやれやれ、と首を振る。
｢女の子に蹴られたんだからその幸せを味わっとけばいいじゃないッスか｣
｢俺に喜べと？!」
｢女の子の餞別受けて嬉しくないとかアンタ男ですか？！」
｢お前が何なんだよ！！」
口喧嘩を始める二人を横目で睨み、ダニエラは「ちっ」 と軽く舌打ちをした。途端、静かになる 男子二人組。ナオキは咳払いをすると、ゆっくり口を開いた。
｢あのなダニエラ、こいつ、実は｣
｢よおおぉしナオキ仕事でもしよう仕事でもっ じゃあダニエラさんまた後程！」
早口で捲し立てたジョセフの頬に冷や汗がツーッ と流れた。そのままナオキの襟首を掴むと逃げるように部屋から飛び出した。ナオキの方は、苦しそうに白目を向く。
良い子は真似しないでね！
たどり着いたのは双子の部屋。約一名、顔をしかめて嫌そうな顔をしたが、ジョセフはお構いなしにドアを勢い良く開けた。
｢あ、怪物ナオキだ｣
｢あ、ゴジラ二世だ｣
かわいらしい声が重なる。大きな丸い目で、二人 を見つめる双子。ジョセフがにこやかに笑い挨拶 をしようとしたのを、フォルミールが遮った。
｢ゴジラ二世、お前、水原純ってどう思う ？」
どうやらゴジラ二世とはジョセフのことらしい。 ゴジラ二世は笑顔でその問いに答えた。
｢ああ、水原純ね。めっちゃ顔整ってる可愛い 子。いたずらっ子ぽい笑顔がグッドだね！」
そう言った後、ぽつりと付け加える。
｢....書類には性別男ってあったけど、あれナオキのミスだよな。あとで直しておこう」
「ミスじゃねえし…」
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綾香 - めっちゃ面白いです！ (2015年1月13日 12時) (
レス) id: 4993db4a9e (このIDを非表示/違反報告)
乃森(プロフ) - 黒翼さん» こんにちは。わざわざコメントありがとうございます。励みになります！更新、頑張りますね！ (2015年1月3日 22時) (レス) id: 09edd095e8 (このIDを非表示/違反報告)
黒翼 - こんにちは！おもしろいです！マジでおもしろいです！これからも更新頑張ってくださいね！ (2014年12月31日 11時) (レス) id: a58796c65d (このIDを非表示/違反報告)
乃森(プロフ) - 樫月さん» はじめまして。面白いとのこと、ありがとうございます！本当に嬉しいです。最近はなかなか更新できなくて、申し訳ないです。ネタも溜まってきてるので、一月に入ったらまたぽちぽち更新開始したいと思っています。応援、励みになります！頑張りますね！ (2014年12月27日 0時) (レス) id: 09edd095e8 (このIDを非表示/違反報告)
樫月(プロフ) - はじめまして！凄く面白かったです！一話から一気に読み進めてしまいました。大変かと思いますが、応援しています。頑張って下さい！更新楽しみにしてます！ (2014年12月25日 0時) (レス) id: ef88a7389b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乃森 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/setsunahp/
作成日時：2014年3月5日 11時
