猫、助け出す ページ13
へし切長谷部
「これは…前の審神者の仕業だな。なんて物を残したんだ、あいつは…！」
薄暗くぼんやりしているその先に僅かだが霊力を感じる。この僅かな霊力を感じ取って来た黒猫。自分たちは行かないほうがいいと察する刀剣。おそらく、結界のようなものが張られており、触れれば折れる可能性があるだろう。
巴形薙刀
「この中にいるんだな。よく見つけてくれた」
巴形が黒猫を撫でる。黒猫の目線は倉庫の奥、あの中に閉じ込められてる刀剣を助け出すという気持ちが瞳に込められている。
亀甲貞宗
「あっ！ちょっと！」
亀甲の声に耳を傾けず、黒猫は結界が張られているであろう倉庫の中へ歩いていく。結界はあるはずだが、黒猫は何も無いように歩き続ける。そして、倉庫の奥で座り込んだ。
__にゃあん
「…な、なんじゃこの黒猫は」
「…見知らぬ黒猫を確認」
「…んだよ。おい、こら、じゃれんな」
見える限りでは3振りいる。黒猫がにゃんにゃん鳴いており、猫特有の光る目がこちらに向く。だが、長谷部達は行くに行けない。それを察した黒猫。察したかどうかはわからないが、その目の前の3振りに優しく擦り寄る。
「…！？怪我が治っていってる…」
「…私の治癒の力とは異なる力のようです。この黒猫の力で間違いありません」
「まっこと不思議な黒猫じゃのう…」
そして、怪我が完治し、ここから出るように促す黒猫。だが、結界が張られて…いたはずだった
「なんじゃ？なんともないぜよ」
「結界の消滅を確認。これも…この黒猫…」
「おわっ！だから、じゃれんなって！」
倉庫から怪我が完治して出て来た陸奥守吉行、白山吉光、肥前忠広の3振り。黒猫は肥前忠広の包帯のようなものが紐に見えるらしい。ヒラヒラと揺れる紐にじゃれついている。
亀甲貞宗
「陸奥守君に、白山君、肥前君じゃないか！見つかってよかったよ！」
陸奥守吉行
「待たせてしもうて悪かったのう。この黒猫のおかげで窮屈なとこから出れたんじゃ」
白山吉光
「心配をかけました。…この黒猫は一体何処から来たのでしょう」
肥前忠広
「こいつの霊力をこの肌で感じた、ただの黒猫じゃねぇ」
へし切長谷部
「その黒猫は今、この本丸の主だ」
陸奥守吉行
「主じゃと！？黒猫がか？」
肥前忠広
「ありえねぇ…」
白山吉光
「驚きました」
こんな話をしてる最中でも、肥前の紐にじゃれついている黒猫なのだ
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ミライ(プロフ) - まーちゃんさん» コメントありがとうございます。構想は練っているのでいつかは文字にして書きたいと思います。 (4月24日 0時) (
レス) id: 17218a0b9e (このIDを非表示/違反報告)
まーちゃん(プロフ) - とても面白かったです。 できたら学校でいじめられてる子がブラック本丸の審神者になる﹆そう言う夢小説が読みたいです 出来たらで大丈夫です。これからも頑張ってください (4月24日 0時) (レス) id: 6350c1876f (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - ローズクロスさん» ありがとうございます！ (4月22日 21時) (レス) id: 17218a0b9e (このIDを非表示/違反報告)
ローズクロス(プロフ) - 完結おめでとうございます!読み始めてから毎日、更新を楽しみにしてました☺ (4月22日 21時) (レス) id: 928643df23 (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - 赤瑪瑙さん» ありがとうございます！ (4月22日 21時) (レス) id: 17218a0b9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミライ | 作成日時：2024年1月26日 0時
