呪われし刀剣女士【刀剣乱舞】 (ページ20)

今日:45 hit、昨日:12 hit、合計:7,007 hit

手入れページ20

今剣
「…さきにAさんを」

鶴丸国永
「あぁ、わかった」

支えていた手を払われた

鶴丸国永
「主が手入れしてくれるんだ。早くしないと危険なんだぞ」

『…私には手入れいらない…呪われた刀だから…』

鶴丸国永
「そいつは聞けねぇ話だな。目の前でボロボロの仲間を見て放っておいてくれ、はいそうですかってなる訳ないだろ？」

『…ち、違う…』

そう言うと、徐ろに以前刺し傷を手当てした箇所の包帯を取り外す

そこにはまだ赤くなってる刺し傷

完全に治ってない…だと？

それに呪いの黒さが濃くなっているのは気の所為か

鶴丸国永
「主の霊力が込められた道具で手入れしたんだが…どういうことだ？」

『…呪いのせい…手入れしてもらっても、治りが遅くて…この後今剣たちもいる…主に霊力を消費させるわけにはいかない…負担が大きいから…』

「でしたら、1つ試してもよろしいですか」

凛とした声に振り向けば

白山吉光が立っていた

白山吉光
「私の治癒の力で、今の状態から少しでも軽傷に近い状態に出来るはずです。どこまでできるかわかりませんが、試してみる価値はあります」

『…でもそしたら…白山が…』

白山吉光
「私のことはお気になさらず」

……

白山にお願いして治癒の力を使ってもらう

小夜左文字
「Aさん…大丈夫ですか？」

『…大丈夫…』

白山の治癒の力が、思ったようにAに伝わらないのか

それとも呪いが強いのか…

白山吉光
「身体の違和感、どうですか」

『…さっきより少しは楽』

気がつけば外は日が暮れていた

白山吉光
「あと…少しです…」

『…もう大丈夫だから…白山が…』

Aは身体を起こせるくらいにまで回復したが

治癒の力を使ったことにより、白山に疲労が見えてきた

『…白山…！』

白山吉光
「！」

『…お願いだから…もう大丈夫だって…白山休んで』

白山吉光
「ですが…」

『…それ以上続けると倒れる…それに一期一振だって…心配する…ね？』

白山吉光
「……わかりました」

『…ここまで治してくれてありがとう』

ぺこりと一礼して白山は部屋を出ていった

鶴丸国永
「大丈夫か？」

『…うん…白山にここまで治してもらったから…今剣たち…大丈夫かな…』

今剣
「Aさーん！」

手入れされ、元気になった今剣たちがやってきた

今剣
「こんどはあるじさまのていれをうけるのは、Aさんですよ！」

『…うん…明日以降にするって伝えてほしい』