ボクを、買って下さい。

19、人と枕のシンクロニシティ　side-K ページ21

　
　
　
頂きました、恥も外聞も捨てたタイスケの声。



クールな顔立ちだから、ちょっとカッコつけてるように見えちゃってた。



その顔でそういう声出すんだ〜



ギャップにヤラれるよ。



タイスケの声が、ボクのバイブレーションと完全にシンクロしてる。



良き良き♪



でもね、ボクの真骨頂はコッチのモード3です。



ミツ『ブルブルブルブルヴィンヴィンヴィン
ヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィーーーン
ブルブルブルブルヴィンヴィンヴィン
ヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィーーーン』



F「キタ、ヤバい……

あう……ピ、ピロミツ……おま……どこでそんなマッサージテク覚えて……」



覚えたんじゃないの。



ボクの生まれ持った機能。



人間で言えば本能ってヤツかな。



ボクの身体が本能的にタイスケを癒すんだ。



F「あハ〜ン、オカシク……なりそう。

き、気持ちイイイイイ！」



あっという間に、癒しを通り越しちゃってるみたい。



タイスケの両手はボクを目一杯抱き寄せ、狂おしく這った。



爪を立てられたけど痛くも痒くもないね。



ただ幸せなだけ。



そこまでのリアクションをしてもらえるのが、幸せ。



ボクは人間じゃないから、タイスケの愛は、タイスケの声とボクを抱きしめる強さで測るしかない。



リアクションが狂おしいほど、きっと愛は深い。

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