I'll Never Let You Go.【FB】

Episode 21 ページ23

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『アロホモラ(開け)』




『…アベルト(解錠せよ)』





グレイブスの部屋にトランクと杖が置いてあると考えたAは、色んな呪文を試すがどれも開かない





『どうしよう…』









Q｢A！｣




『っ、クイニー！ジェイコブも、』




Q｢杖とトランクはこの中？｣




『ええきっと。でも強力な魔法で開かないの』




J｢下がってな｣





ジェイコブにそう言われ大人しく下がると、彼は思いっきり扉を蹴り飛ばした



ありがとう、とお礼を言うとすぐさま机の上にあったトランクと杖を回収するA






『クイニー、ジェイコブをお願い。2人を助けに急ぎましょう、こっちよ』




クイニーにジェイコブの腕を捕まらせ、Aは最短ルートで死刑場所に繋がる廊下を案内した







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N｢脳味噌を吸うな、来い！｣




脱走した2人を捕まえに来た闇祓い達の攻撃を避け、魔法動物を使って先に進む





T｢あの鳥は？｣




N｢スウーピング･イーヴル｣




T｢…気に入った！｣






2人が右に曲がると、助けに来た3人とちょうどバッタリ会うことが出来た


ニュートとティナの姿に安心して息を吐く





『よかった！ニュート、ティナ、杖よ』




N｢っあ、ああ、ありがとう｣





杖を受け取るとAがトランクを地面に置いた





Q｢入って！｣









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路地に姿表わしをしたグレイブスは待っていたクリーデンスに強く詰め寄る




G｢子供は見つかったか？｣




C｢…無理です｣




G｢見せろ｣




あの女性につけられたであろう、傷だらけの掌をグレイブスが魔法で治す




G｢早く子供を見つければ＿この苦しみから開放される。…君にこれをやろう、選ばれた者にしか託さない｣





彼の首に死の秘宝のマークのネックレスを付け、君は特別だ、と暗示をするグレイブス






G｢子供を見つけたらこの印に触れて知らせろ。…やり遂げれば君は英雄だ。魔法界で称えられる｣





クリーデンスを抱き締めたグレイブスは、彼の耳元で続ける





G｢放っておけば子供は死ぬ。……君の特別な彼女(･･)も、どうなるか分からないだろう｣




C｢ッ、！！｣




思いもしなかった言葉に顔を上げ、彼の顔を見張る


クリーデンスの脳裏には、まるで聖母の様に微笑み自分を撫でてくれたAが




C｢…ｯな、んで…｣





それに答えること無くグレイブスは消えて行った

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