Episode 20 ページ22
・
ティーセットを運んでいたクイニーはそれを床に落とした
頭の中でティナとニュートの死刑宣告と、ティナの泣き声が聞こえたのだ
Q「ッ、」
血相を変えて来た道を戻るクイニー
_ティナの泣き声がまだ聞こえる中、もう一つ、声が頭に響いた
Q「ッ!…えぇ…わかったわ…A…!」
それは確かに、緑のピアスを輝かせる頼もしい友人の声だった
・
・
T「あぁ…やめてパーナデット」
「苦しみませんよ」
死刑場所の部屋に入ると、そこには真っ白な空間に水が張られ、一つの椅子が浮いていた
ティナはやめてと嘆くが、執行人は微笑んでいた
そして執行人は彼女のこめかみに杖を当てると、記憶の糸を取り出し、それを水に投げ込んだ
_ティナ…
T「ママ…」
まるで走馬灯のように楽しい思い出が水面に浮かび上がる
「向こうは素敵でしょう。…行きたい?」
T「えぇ…」
されるがまま椅子に座らされ、ティナはうっとりと水面に浮かぶ記憶を見ていた
_すると急に雰囲気が変わり、移るのは女性と虐待されていたであろう
女性がいなくなった後、急いで駆けつけてきた"A"の姿
N「……A?」
ニュートはAの姿を見てその場面に疑問を抱いたが、きつく縛られていた鎖がピケットによって解かれ、意識をそちらに戻した
「さて、あなたの記憶も拝見_」
杖が当てられた瞬間、ニュートは手を解き、魔法動物を飛ばしたのと同時に執行人を倒して行った
水に執行人の杖が落ち、ティナの洗脳が消え水面が黒い塊のように上昇してきた
T「スキャマンダーさん!」
N「う、狼狽えないで」
T「他にどうしろと?」
自由に飛んでるスウーピングイーヴルを呼んだニュートは、そこに跳べと言った
T「…気は確か?!」
N「彼に乗って。…僕が受け止める」
それでも不安なティナの名前を呼び、安心させる
N「僕を信じて」
T「…っ」
N「跳べ!!」
覚悟を決めたティナはスウーピングエヴィルに飛び乗り、そのままニュートの両腕に全身を支えられた
2人は顔を見合わすと、ニュートはティナの手を引いて走った
1591人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リサ - とてもおもしろいです!黒の魔法使いの誕生も見たいです。続き楽しみにしています! (9月13日 21時) (レス) @page6 id: ebda27dca2 (このIDを非表示/違反報告)
Ao/アオ(プロフ) - とても面白かったです!引き込まれました!!!続きが読みたいと思いました、作者さんのペースで続編書いてくださったら嬉しいです! (2022年4月24日 8時) (レス) id: 28a3b333e4 (このIDを非表示/違反報告)
乃亜(プロフ) - 続き!とても!楽しみ!です!!応援してます! (2022年4月18日 1時) (レス) @page39 id: 2b80c6aa46 (このIDを非表示/違反報告)
うり(プロフ) - 最高です!大好きです!続編と番外編楽しみにしてます! (2022年4月15日 21時) (レス) id: a53454f4d2 (このIDを非表示/違反報告)
雪猫 - 続編と番外編、楽しみにしてます!!! (2022年4月11日 22時) (レス) id: 84c4dc198a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あか | 作成日時:2019年2月11日 19時