夢主ちゃんが風邪をひいてしまいました3 ページ10
太宰:ねぇ中也。A、帰ってくるの遅くないかい?ちゃんとポートマフィアに来いっていったんだよね?
中也:嗚呼…
何かに巻き込まれたんじゃねぇか、、、
太宰:捜索してみるか。
一刻も早く見つけないと。
もし、誰かがAを傷つけたりなんかしたら────
私が許さないよ。
────
太宰と中也にとって共通した大切な存在であるAが何かトラブルに巻き込まれたかもしれない。
普段仲の悪い2人だが、Aの事になると口喧嘩すら一切しなくなる。それほどAが2人にとって大切な証拠だ。
「旧双黒」。一晩で敵対組織を壊滅させた恐るべき存在である2人は、そんな大切な妹を探し出すため、雨が降るヨコハマの街へ繰り出した。
ザアザア
だんだんと雨が本降りから土砂降りになってきた。
ザアザア
ザッザッ
ザアザア
ザッザッ
雨の音に紛れ、2人の足音も響く。
1時間ほど歩いただろうか。
ある路地裏の前を通った太宰と中也は、何か不穏な空気を感じた。
長年の経験からか、その様な空気には敏感な2人。
「もしかして」
そう思った。思いたくなかった。でも、2人は路地裏に足を踏み出した。
太宰・中也:Aっ!?
2人が見つけたのは、何者かに殴られ、気絶させられ、雨の中1人横たわっているAの姿だった。
中也が近寄り、倒れるAに額を合わせた。
中也:やべぇぞ太宰。とんでもねェ高熱だ。早く医療班に見せねェと…
太宰:中也。Aをポートマフィアまで連れてって、医療班に診てもらってくれ。
私は犯人を探す。
そう言って、太宰はAに自分の外套を羽織らせた。
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
〜1日後〜
Aside
温い水の中で揺蕩っているような、そんな感覚。
眠いなぁ…
あったかいなぁ…
!?
あ…れ??
紅葉:嗚呼、A。目を覚ましたかえ。
紅葉姐様!?
慌てて体を起こそうとするが、そこで自分の違和感に気づいた。
所々に包帯を巻かれた身体。まるでお兄ちゃんみたい。
頭がぼーっとする。あつい。
見慣れないベッドの上。そして目の前には紅葉姐様。
私の疑問に気づいたのか、姐様が詳細を説明してくれた。
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まっちゃ - すごく面白いです!更新待っています (2021年7月18日 20時) (レス) id: bd6a8b3525 (このIDを非表示/違反報告)
蒼爽 - 深暖さん» うわぁぁぁぁぁぁあ!!!めちゃくちゃ嬉しいです!ありがとうございます!深暖様も受験生なんですね!共に頑張りましょう!笑笑 (2018年11月13日 22時) (レス) id: 16faa558cc (このIDを非表示/違反報告)
深暖 - 初めてコメントするので失礼などあったらすみません いつも楽しく拝見させていただき、受験生というのもありまして良い息抜きになっております笑 これからも頑張ってくださいね!! (2018年11月13日 0時) (レス) id: 2e2d5fe242 (このIDを非表示/違反報告)
蒼爽 - フランさん» ありがとうございます!! 多分そろそろ3に移行すると思うので、そちらも是非よろしくお願いします! (2018年11月11日 23時) (レス) id: 16faa558cc (このIDを非表示/違反報告)
フラン - 更新楽しみにしています。頑張ってください (2018年11月11日 8時) (レス) id: a7e74e025e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼爽 | 作成日時:2018年8月6日 0時