TOXIC【東海オンエア】

21 ページ22

.
.
.

Aside

てつやくんの家に遊びに行ってから数日、岡崎での仕事も見つかりそれなりに忙しく過ごしている。

虫眼鏡今日暇?
A仕事が終わったら暇だよ〜
虫眼鏡夜飲みに行かん?
A行きたい!
虫眼鏡じゃあ19時にこの店来てくれる?
Aはーい!

たいちゃんからのLINEを返して、仕事を再開する。
あの日以来たいちゃんとは会っていないのでなんだか久しぶりな気がする。視線を感じて隣をむくと、綺麗に巻かれたミルクティ色の髪を指先でくるくると弄ぶ先輩がこちらをじっと見ていた。

先輩「なんだか嬉しそうな顔してるね」

「え、そうですか？」

先輩「うん。スマホ見てにや〜ってしてたよ(笑)」

「え、恥ずかしすぎます(笑)」

先輩「彼氏？」

「幼なじみですよ〜今日飲みに行くんです」

先輩「なぁんだ、残念。」

隣の席に座る先輩は、赤いリップの良く似合う綺麗な人だ。同い年ということもあって、半端な時期に入社してきた私にも優しくしてくれるいい先輩。同い年だからタメでいいよって言ってくれるけど、入社歴もあるのでやんわりと断った。

先輩「今度わたしとも飲みに行ってね？」

「え！もちろんです〜！」

ニコッと微笑む先輩にキュンとしながら、たいちゃんとの飲み会を楽しみに残りの仕事に手をつけた。

.
.
.

22→←20

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す